「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するビルボ・バギンスが持つ短剣、Sting(つらぬき丸)は、悪いオークが近づくと青く光るという不思議な力を持っている。
現代社会でStingを持っていても飛行機には持ち込めないし、青く光ることもないだろうから役に立たないだけでなく退屈しそうだが、「WarSting」はオークではなく、Wi-Fiの電波を検出すると青く光る。さらに、セキュアではないWi-Fiネットワークの電波をWarStingで「切り裂く」と、そのネットワークに対して「{YOUR WI-FI NETWORK} has been vanished!」というメッセージを送るという。
WarStingは残念ながら市販されていないが、自作することができる。「Make:」に作り方の説明がある。端的に言うとオモチャのSting(30ドルの推奨製品あり)にSpark Coreを組み込むのだ。
Spark Coreは19ドルの切手サイズのWi-Fiモジュールでプログラミングが可能。組み立てには多少のはんだ付け作業なども必要だが、実際にWarStingが青く光ると、自作の苦労は十分に報われるだろう。これを見て想像力をかき立てられた人たちが新しいアイデアの「電波検出器」を自作し始めるかもしれない。
なお、日本でWi-Fiモジュールを使う場合には技適を受けているか確認する必要があるので注意が必要だ。
【参照情報】
・Sparkのウェブサイト
・Stingの通販ページ(Amazon.com)
・How-To: Wi-Fi Detecting Sting Hobbit Sword
・WarSting Hobbit sword glows blue when near WiFi
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