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マイクロソフト、「もうひとつのAndroid OSメーカー」サイアノジェン(Cyanogen)と出資交渉

2015.01.30

Updated by WirelessWire News編集部 on 1月 30, 2015, 12:01 pm JST

マイクロソフト(Microsoft)が、AndroidベースのカスタマイズOSを開発するベンチャー企業、サイアノジェン(Cyanogen)への投資を検討しているとする情報筋の話がWSJで米国時間29日に報じられた。

WSJによれば、サイアノジェンは現在資金調達を実施中で、これにマイクロソフトが約7000万ドル程度の出資を行う可能性があるという。またBloombergではサイアノジェンの評価額について最低でも5億ドルとなる可能性があるとしている。

マイクロソフトは、1年ほど前のCEO交代以来「Office 365」や「Bing」といった自社のオンラインサービスのユーザー拡大に重点をシフトしてきており、たとえば昨年にはiOS向けのOfficeアプリをリリース、また米国時間29日にはAndroid向けのOfficeアプリ正式版も公開していた。Android Open Source Project(AOSP)のひとつである「CyanogenMod」開発を手掛けるサイアノジェンへの出資は、マイクロソフトにとってこうした流れの延長線上にあるものなどとされている。なお、Windows Phone OSの

サイアノジェンにはすでにベンチマーク・キャピタル(Benchmark Capital)やアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)などシリコンバレー有数のベンチャーキャピタルが投資。同社のカート・マクマスター(Kirt McMaster)CEOは先ごろ、同社がすでに合わせて1億ドルの資金を外部から調達していることを明らかにするとともに、「グーグル(Google)からAndroidを開放する」("We're going to take Android away from Google")などと発言していたとWSJでは記している。

同CEOはWSJに対し、CyanogenModのユーザー数がすでに5000万を超え、また同社で働く約80人の従業員以外に、9000人程度の外部開発者が存在することも明らかにしたという。CyanogenModをデフォルト採用した端末はまだ中国Oppo製の「OnePlus One」のみだが、サイアノジェンは最近になってインドのマイクロマックス(Micromax)とも契約を結んだとという。

グーグルは近年Android OSの提供に関して条件を厳しくしており、Android端末メーカー各社では、グーグル検索やYoutubeなどグーグル製品のデフォルト搭載を強く求められるようになっているだけでなく、サムスンのように独自に開発したUIの搭載を制限された例も伝えられている。

なお、WSJでは、AOSPに分類されるカスタム版Android OSの割合が現在、Android全体の37%(出荷台数ベース)に達しているとするStrategy Analyticsのデータを紹介している。

【参照情報】
Microsoft to Invest in Rogue Android Startup Cyanogen - WSJ
Microsoft Said to Be in Talks With Cyanogen Over Android Deal - Bloomberg
Microsoft wants to back Android-forking startup Cyanogen - GigaOM

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