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美術館などで訪日観光客をおもてなし、Wi-Fi位置情報サービスを三井情報が提供

2015.02.13

Updated by Naohisa Iwamoto on February 13, 2015, 17:52 pm JST

三井情報(MKI)は2015年2月13日、博物館や美術館などで訪日観光客に位置情報を活用したサービスを提供するインフラとして、「Wi-Fiロケーションサービス」の提供を開始すると発表した。Wi-Fiで取得した位置情報を基に、位置に連動するコンテンツを提供できるようにする。

Wi-Fiロケーションサービスは、Wi-FiスポットでWi-Fi接続した利用者位置情報を収集し、利用者の行動をデータ化して施設管理者にフィードバックするサービス。Wi-Fiスポットの提供とともに、事前に同意を得た利用者から位置情報を取得する。行動の情報から、スマートフォンなどに音声や動画でガイダンスを提供したり、Geofenceを活用した仮想空間上での宝探しサービスを提供したりして、利用者の満足度を向上を狙う。

三井情報が提供するWi-Fiロケーションサービスでは、位置情報はシスコシステムズ製のWi-Fi環境から取得する。三井情報が自社開発したロケーションデータベースサーバーに取得した情報を蓄積し、位置情報と各種コンテンツ情報を紐付ける方法を採る。また、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)上で提供することで、施設管理者にとって管理対象となる資産を抑えながら、サービスを提供できる。

訪日観光客は年々増加中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて一層の増加が見込まれる。新サービスの提供により、訪日観光客が訪れることが多い美術館や博物館といった観光名所で、Wi-Fiスポットの提供と同時に位置情報を活用した「おもてなしサービス」を提供しやすくする。

【報道発表資料】
MKI、Wi-Fiの位置情報を活用し、観光名所等での人の動きに合わせたサービス提供を実現するWi-Fiロケーションサービスを提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。