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ドコモ、VoLTEの国際ローミング実証実験をKT、ベライゾンと実施、年内実用化へ一歩

2015.02.26

Updated by Naohisa Iwamoto on February 26, 2015, 21:52 pm JST

NTTドコモは2015年2月26日、日韓および日米のVoLTEによる国際ローミング接続の実証実験が成功したと発表した。既存のLTEデータローミングサービスのネットワークをVoLTEに活用できる技術を利用し、VoLTEによる高音質通話やビデオコールの発着信に成功した。

実証実験は、NTTドコモが韓国KT Corporation、米ベライゾン ワイヤレスと共同で行ったもの。標準化団体の3GPPが規定した仕様に基づくVoLTEローミング方式「S8 Home Routed」(S8HR)を利用することで、既存のLTEデータローミングサービスのネットワークを活用できるため、早期の商用化に期待が持てる。

KTとは、ネットワーク上で一定の通信速度を保証する「QoS」制御技術を利用し、品質保証型の高音質通話およびビデオコールの発着信に成功した。ベライゾンとは、日米間の長距離におけるVoLTEの高音質通話に成功した。これらの実験の成果を踏まえ、NTTドコモはVoLTEによる国際ローミングサービスを2015年内に提供することを目指す。

【報道発表資料】
国内の通信事業者として初めてVoLTEによる国際ローミングの実証実験に成功

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。