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プライバシー保護は別料金で - AT&Tが低額な光ファイバーサービスを提供

2015.02.18

Updated by WirelessWire News編集部 on February 18, 2015, 17:50 pm JST

AT&Tが米国時間16日、同社の家庭向け光ファイバーサービス「GigaPower」を米カンザスシティならびに周辺の地域で提供することを明らかにしたが、このサービス・メニューのなかに「月額29ドルの別料金を支払えば、利用履歴などの個人情報をAT&Tに提供しなくてもよい」とする選択肢が含まれていることが一部の媒体で注目を集めている。

カンザスシティではすでにグーグル(Google)が光ファイバーサービス「Google Fiber」を提供している。AT&Tの「GigaPower」も1Gbpsのネット接続サービスが月額70ドル、またネット接続とテレビ番組の基本パッケージとのバンドルサービスが同120ドルで提供される点は「Google Fiber」と変わらない。ただし、AT&Tではグーグルとの差別化を目的に「月額29ドルでプライバシーに関わる情報を広告配信などには利用しない」とするオプションをオプトアウト形式で用意するという。

AT&Tのサービスは、加入者のIPアドレスを元にして、それぞれの利用履歴などから興味の対象などを判断し、それにマッチする広告やクーポンなどを配信・表示するデフォルト設定となっている。それに対して、Google FiberではChrome
ブラウザーの利用履歴しか追跡しないが、オプトアウトの選択肢は用意されていないと、この話題を採り上げたKansas City Business Journalは記している。

いっぽうGigaOMは、一般ユーザーにとって自分のプライバシー保護のために年間約350ドル支払うことは決して安い選択肢とはいえないなどとしつつ、こうした選択肢が用意されること自体は前向きに評価。プライバシー保護に関してオプトアウトの選択肢がないグーグルやフェイスブック(Facebook)などのウェブサービスでもAT&Tと同様の選択肢を提供すべきだと述べている。

【参照情報】
U-verse with AT&T GigaPower Launches Today in Cities across the Kansas City Area - AT&T
AT&T charges $29 for privacy. Time for others to do the same - GigaOM
Privacy costs extra with AT&T gigabit service - KC Biz Journal

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