海外プライバシー・パーソナルデータ関連情報(2015/02/05号)
Updated by WirelessWire News編集部 on February 5, 2015, 12:00 pm JST

ダボス会議でプライバシーが取り上げられ、議論の様子が伝わってきている。ベライゾンのスーパークッキーの続報も出てきた。各ニュースの詳細については、原文のリンクを参照されたい。
業界・企業動向
世界経済フォーラムの年次総会(通称:ダボス会議)の議題になったということは、プライバシーが今年の世界的なイシューとして認識されたということ。
世界的に採用が広がるプライバシー・バイ・デザインについて、国際的な枠組みづくりが始まろうとしている。
事件・ケーススタディ
ベライゾンのスーパークッキー問題で、第三者に利用されていたことが判明した。
ベライゾンのユーザー追跡技術が第三者に利用される、潜在的リスクが他社ユーザーよりも高くなる
Verizon’s Mobile ‘Supercookies’ Seen as Threat to Privacy
ベライゾンが同社のユーザーの通信データに、ユーザーが拒否できない追跡コード(スーパークッキー)を埋め込んでいた問題で、Turnという広告会社がベライゾンの追跡コードを利用していたことが判明した。これによってユーザーがクッキーを削除しても追跡が可能となっている。ベライゾンは、コードの第三者利用を認めておらず、Tunrはその利用を注視した。ベライゾンはスーパークッキーを継続する方針だが、セキュリティ専門家は同社のユーザーが他社ユーザーよりも、リスクが高いことを指摘している。
日本でもありそうなインシデントの一例。そろそろ開発会社は、セキュリティ要件を当然のものとして折り込む必要があるのだろう。
インターネット上でウェブサイトを見たり、ショッピングをしたりといったことで収集される情報と、対策についてまとめた記事。こうした記事へのニーズは高そうだ。
あなたのデジタルの足跡からは、企業などにとって想像以上に有益な情報がわかる
International Privacy Day: Protect Your Digital Footprint
ウェブから集められる自分に関する情報について、ほとんどの人が全体像を把握できていない。ウェブサイトは利用者が自ら入力した個人情報以上の情報を取得可能であり、そうした情報収集から身を守るためには自衛しかない。例えば仕事とそれ以外など用途に応じてデバイスとアカウントを切り替える、サービスのプライバシー設定を確認する、ブラウザのクッキーを定期的にクリアする、プライバシーポリシーをきちんと読む、さらに以上のことをきちんと実施することだ。
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