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新型バッテリー開発ベンチャーのサクティ3に英ダイソンが投資

2015.03.17

Updated by WirelessWire News編集部 on March 17, 2015, 12:25 pm JST

従来のリチウムイオンバッテリーに比べて2倍の蓄電能力をもつ新型バッテリー技術の開発を進めるサクティ3(Sakti3)という米ベンチャー企業に、英家電メーカーのダイソン(Dyson)が1500万ドルの投資を行ったことが米国時間16日に明らかになった。

Technology Reviewなどによると、サクティ3では従来のリチウムイオンバッテリーで使用される電解液の代わりに、固体電解質を用いるバッテリー技術を開発。同技術の商用化に成功した場合、家電製品や電気自動車などさまざまな分野での応用が期待されているという。

サクティ3ではダイソンからの資金を使って同社製バッテリーの量産化に向けた試みを進めていく予定。また両社は製品共同開発でも合意したという。

サクティ3は、ミシガン大学エンジニアリング学部の教授を務めていたアン・マリエ・サストリー(Ann Marie Sastry)氏が7年前に創業したベンチャー企業で、これまでにコースラベンチャーズ(Khosla Ventures)やゼネラルモータース(General Motors)、伊藤忠テクノロジーベンチャーズなどからあわせて約5000万ドルの資金を調達している。

サクティ3によるバッテリー商用化やダイソン製品への採用時期などについてはいまのところ不明。ただしWSJでは、ダイソンが今後2年以内に100種類の新製品を投入する考えを示していることに触れながら、コードレス掃除機をはじめとしてさまざまなダイソン製品に同バッテリーが採用される可能性を示唆している。またWiredでは、消費電力が多いために現在も電源コードを必要とする電動工具などにサクティ3のバッテリーが採用される可能性を挙げている。


[Ann Marie Sastry | Energy Seminar - March 31, 2014]


[TEDxUofM - Ann Marie-Sastry - SAKTI3]

【参照情報】
A Breakthrough Battery Is Backed by Dyson - Technology Review
JAMES DYSON ON HIS COMPANY'S HIGH-POWERED, PORTABLE FUTURE - WIRED
In Battery Revolution, a Clean Leap Forward - WSJ

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