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ロシア政府、国産モバイルOS開発に意欲 - 外国製OS依存を危惧

Have Russian spirit, have Russian made smartphones

2015.05.20

Updated by WirelessWire News編集部 on May 20, 2015, 13:02 pm UTC

ロシアの通信省(Ministry of Communications)関係者が、Linuxベースの国産モバイルOS開発を視野に、フィンランドのスマートフォンメーカーOS、ヨラ(Jolla)との協力を進めているという。ロシア時間17日に現地ニュースサイトのRBCが報じている。

RBCによれば、通信省関係者は先週、ヨラの代表者やロシア国内のIT専門家などを集めた会合を開き、国産OS開発について協議を行ったという。また同省ではこの取り組みについて、ブラジル、インド、中国、南アフリカなどBRICS各国のIT企業にも協力を仰ぎ、国際的な開発体制を作っていきたいとしているという。

現在ロシアの携帯通信端末市場では、外国産OSの割合が95%を超えているが、同国のニコライ・ニキフォロフ(Nikolai Nikiforov)通信相はRBCに対し、この割合を2025年までに50%に引き下げるとの目標を示したという。また、国産OS開発の目的については、ロシア市民の個人情報を保護するためとしているものの、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏が暴露したNSAの大規模スパイ活動のように、外国産の製品やソフトウェアへのバックドアの設置などを懸念してのものとする見方が各媒体で示されている。

ヨラは、インテル(Intel)とノキア(Nokia)がかつて共同で開発を進めていたLinuxベースの「MeeGo」開発に携わったエンジニアらが、ノキアを離れて立ち上げた企業。近年では「MeeGo」OSをベースにした「Sailfish」OSをリリースしているが、ArsTechnicaではロシアの国産OSがこれらのOSの流れを汲むものになる可能性も指摘されている。

いっぽう、この話題に触れたThe Vergeは、ロシアでは独自モバイルOSの開発を計画していないとするアンティ・サーニオ(Antti Saarnio)ヨラ会長の話を紹介。同会長はロシアの戦略について「Tizen」OSや「Sailfish」OS向けのアプリ開発者に対して奨励金を支払うなど、複数のアプローチを通じて、Android OS/iOSへの依存からの脱却を目指していると述べている。

【参照情報】
Russia Plans to Develop Mobile OS to Rival Android & iOS - Russia Insider
Russia plans Linux-based mobile operating system to rival Android and iOS - Ars Technica UK
Russia isn't building its own mobile operating system - The Verge

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