アップル（Apple）が開発中とされる次世代iPad（「iPad Pro」）や対応するiOS新バージョンについて、新機能などに関する情報筋の話を9to5 Macが伝えている。

同ブログ記事によると、アップルはiOSの新バージョン「iOS 9」で、複数のアプリを同時に画面に表示できる機能や、マルチユーザー・サポートなど、いくつかの重要機能を追加する予定だという。また以前から噂されていた12インチ版iPadについても、今年中のリリースの可能性があるという。

スクリーン分割機能は、画面を1/3、2/3または1/1の比率で分割して表示するというもの。これにより複数のアプリの同時利用が可能になるほか、たとえばSafariブラウザで2つのタブ（ウェブページ）を同時に表示するなど、ひとつのアプリでも画面分割機能を利用できるものがあるという。いっぽうマルチユーザーのサポートについては、法人市場や教育分野におけるiPadの活用を促進する重要な機能と位置づけられ、「iOS 9」のリリースには間に合わないものの、そのアップデートに含まれる可能性があると9to5Macでは記している。

いっぽう、12インチ版iPadについては、アップルが「J98」「J99」という開発コードで現在テストを進めているところだという。この「iPad Pro」は既存のiPad同様Wi-Fi版ならびにWi-Fi+セルラー版が投入される予定だが、搭載OSについては「iPad Air」「iPad mini」とは異なる大型画面に最適化されたものが搭載される可能性もあるという。

なお、アップルは6月に開発者向けカンファレンス「WWDC」を予定しているが、スクリーン分割機能についてはこのなかで発表される可能性があるものの、12インチ版iPadやマルチユーザーサポートについては今年後半まで発表・投入が遅れる可能性も残っているという。

【参照情報】
・Future of iPad: Dual-app viewing mode, then J98/J99 ‘iPad Pros,’ multi-user support - 9to5 Mac
・Apple's about to completely change the way you use an iPad - Fortune
・Apple might show off true multitasking for the iPad at WWDC next month - The Verge