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セールスフォース買収を画策したマイクロソフト、550億ドルの条件提示も折り合い付かず(CNBC報道)

Microsoft's plan to buy Salesforce.com fizzled

2015.05.25

Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2015, 11:59 am JST

マイクロソフト(Microsoft)が米大手ソフトウエアベンダーのセールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)と今年春に合併交渉を進めていたものの、買収額などの条件で折り合いがつかず、結局この交渉が物別れに終わっていたとという。情報筋の話としてCNBCが米国時間22日に報じた。

CNBCによれば、マイクロソフトがセールスフォースに550億ドルという買収条件を提示したのに対し、セールスフォースのマーク・ベニオフ(Marc Benioff)CEOは700億ドル程度での売却を希望し、結局この差が埋まらなかった。また現在約950億ドルの流動性資金を持つマイクロソフトが現金による買収を検討していたのに対し、ベニオフCEOは自らが持つセールスフォース株式5.7%をマイクロソフト株式と交換することや、合併実現の暁には自らがマイクロソフトの役員に就任することなども求めていたという。

セールスフォースをめぐる買収交渉の噂は先月末に複数の媒体で報じられ、その際には打診を行った可能性のある企業について、オラクル(Oracle)、マイクロソフト、SAPなどの名前が取り沙汰されていた。CNBCによれば、セールスフォースとマイクロソフトとの交渉はすでに打ち切られており、今後交渉が再燃する可能性も薄いという。

マイクロソフトは過去にスカイプ(Skype)を85億ドルで買収していたが、セールスフォースに提示したと550億ドルという金額はこれを大幅に上回るものだという。

【参照情報】
Microsoft, Salesforce talks fizzled over price: Sources - CNBC
Microsoft tried to buy Salesforce for $55B, report says - CNET
Microsoft, Salesforce talks fell through on pricing: CNBC - Reuters
Microsoft, Salesforce Held Serious Talks, but Split Over Price - Re/code

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