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Uber 、タイでヘリコプターサービス提供:競争激化するタイのスマホ配車市場

Taxi? no I need to catch a helicopter

2015.06.26

Updated by Hitoshi Sato on 6月 26, 2015, 15:34 pm JST

Uberはスマートフォンのアプリでタクシーの手配が可能なサービスで、日本でもサービスを提供しているのでご存知の方も多いだろう。

タイでもUberは他国と同様にスマートフォンのアプリでタクシーの手配ができるサービスを展開しており、Uber X(小型車)は初乗り25バーツ(約75円)でUber Blackは初乗り50バーツ(約175円)からである。

そのタイのUberがタクシー(自動車)だけでなくヘリコプターのチャーターも開始した。「UberCopter」や「UberCopter」と呼ばれるUberのヘリコプターのチャーターはこれが初めてではない。ニューヨークからハンプトン(バージニア州)まで2013年に提供を開始しており、他にはバンガロール、ケープタウン、メルボルン、リオデジャネイロ、上海などでもトライアルを行っている。

今回タイのUberでは、お客様にヘリコプターのチャーターを利用してもらうために、Uberアプリを利用している人を対象に抽選でヘリコプターのチャーターがトライアルできるような試みをはじめた。当選した人は日曜日にメルセデスベンツが迎えに行き、そこからヘリコプターが11時から15時まで無料でチャーターできる。

バンコクは世界的にも渋滞が多くて有名だが、それでもMRTやメトロがあり、バンコク市民らはそれら鉄道を多いに利用しているし、快適で人気がある。また一般のタクシーも多数ある。さらに「スマートフォンのアプリで配車手配」を行っているUberのライバルとしてソフトバンクが出資している「Grab Taxi」や2015年5月には「All Thai Taxi」が新規参入してきた。1000名の運転手をかかえる「All Thai Taxi」は基本的に運転手が乗車拒否をしないことや、女性客向けには女性の運転手を配置することをウリにしている。

このようにバンコクではスマートフォンのアプリで配車を行うことでは世界に先駆けていたUberにとっても非常に競争が激しい市場である。Uberとしても出来るだけ多くの人にUberを利用してもらうためにも、ヘリコプターのチャーターサービス「UberCopter」を開始してみたが、多くの人にとってヘリコプラ―をチャーターするなんてことは人生のうちに1度もないだろう。

そこでまずはUberアプリ利用促進のために、無料でヘリコプターが利用できる抽選などで、Uberの利用促進を図っているのだろう。競争激しいバンコク市場では「ヘリコプターに乗れるかもしれないからUberを利用してみよう」という人を、引き続きUberのサービスに惹きつけておくことが今後は求められてくる。

 

【参考動画】

UberCOPTER: Arriving Now In Bangkok with Mercedez-Benz Thailand

 

タイでのUberのライバルで2015年5月にサービスを開始した「All Thai Taxi」

 

【参照情報】

Uber offers free helicopter rides in city
Uber offers free helicopter rides for a day in Thailand
Uber rival All Thai Taxi service launches in Bangkok
タイのUber

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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