アマゾン（Amazon）が独自のクラウド・ストレージサービス用のモバイルアプリをリリース。「Google Drive」や「Dropbox」などの競合サービスにモバイル分野でも対抗する狙いとみられる。

「Cloud Drive」というこの新たなアプリは、Google PlayおよびAmazon Appストアで先月末にリリースされたのに続き、先週末にはアップル（Apple）のApp storeでも提供が始まったもの。ユーザーは同アプリを使うことで、アマゾンのクラウドストレージ上にあるフォルダ、文書やスプレッドシート、プレゼンテーション、写真などのファイルにアクセスできるほか、ストレージに保存された音楽や動画のストリーミング再生も可能。また、リンクや添付機能を使用してEメールやメッセージ、SNSでファイル共有することもできるという。

ただし、現時点では「Cloud Drive」でのファイルの編集や移動、モバイルからのアップロード、自動同期などには現時点で対応しておらず、必要に応じてアマゾンが提供する「Cloud Drive Photos」や「Prime Music」などの他のアプリを使用する必要がある。

この話題に触れたTechCrunchでは、アマゾンの新たなアプリが機能面では基本的なものであり、競合他社には劣るとしながら、アマゾンの強みについて、データ無制限プランや写真データ無制限プランの価格競争力を挙げている。

【参照情報】
・Amazon Debuts Dedicated Mobile Apps For Its Dropbox Competitor, Cloud Drive - TechCrunch
・Amazon finally has a cloud storage app, but it’s read-only - The Verge
・Amazon releases Android, iOS mobile apps for its Cloud Drive service - FierceMobileIT