サムスン（Samsung）が、例年9月にリリースしているファブレット端末「Galaxy Note」の最新モデル（「Galaxy Note 5」）について、今年はリリース時期を8月半ばに繰り上げる可能性があるという。WSJが情報筋の話として米国時間10日に伝えている。

WSJによると、サムスンは同製品の発表・発売時期が次世代iPhoneのそれと重なることを避けたい考え。「Galaxy Note」シリーズはこれまで大型の液晶画面を搭載するファブレットの草分けとして人気を博してきたが、昨年は「Galaxy Note 4」のリリースと前後して、アップルからほぼ同サイズの液晶画面を搭載する「iPhone 6 Plus」が発売されていたことから、Galaxy Note 4の売上で一定の影響があったとされている。

この話題に触れたZDNetでは、リリース時期を8月に繰り上げることで、発表がたくさんのニュースのなかに埋もれてしまうことを避けられるというメリットを挙げつつ、休暇中の人も多いためそれほど多くの人々にニュースが伝わらないのではないか、というリスクも指摘している。

サムスンは今月はじめに第2四半期決算の速報値を発表していたが、その際にスマートフォン最上位機種「Galaxy S6」「同S6 Edge」の需要予測を見誤ったことが明らかになっていた。曲面ディスプレイを搭載する「Edge」に対して想定以上に大きな需要があったものの、ディスプレイの不足などから製品の供給が追いつかず、いっぽう「S6」は大量の売れ残りが生じてしまったとWSJは伝えていた。

【参照情報】
・Samsung Seeks Slice of Apple’s Pie With Early Smartphone Launch - WSJ
・Samsung eyes earlier Note 5 launch: Will it matter in Apple battle? - ZDNet
・Samsung Sees Seventh Straight Profit Decline - WSJ