Amyko

歩数を計らないリストバンド

Lifesaver on your wrist

2015.07.17

Updated by Kenji Nobukuni on 7月 17, 2015, 08:33 am JST

歩数や心拍を計測するウェアラブルやApple Watchなどで左右の手首に取り付けるデバイスがここ数年で急激に増えているが、Indiegogoでクラウドファウンディングを行っているAmyko(アミーコ)社(イタリア)のAmykoは、電池の要らないNFCリストバンドで、歩数は測らない。

血液型やアレルギー歴などを金属製の筒に入れて、首から提げたりキーホルダーとして持ち歩く人が多い。ホイッスルと組み合わせてリュックや通勤鞄などに取り付けている人もいる。これは外出先などで万一の事故があった場合──自分が怪我や急病で倒れることもあれば自然災害や列車などの事故の場合もある──などに、意識の有無にかかわらず救急隊員や医療関係者に自分のメディカル情報を伝えることが目的だ。AmykoはこれをNFCで行うと同時に、アプリと組み合わせて通信機能を持たせようというものだ。

予め、自分が倒れた時に開示可能な情報を自分なりのプライバシーポリシーに応じてセットしておく。救急隊や医療関係者は、自分のスマホをAmykoに近づけると、その内容が表示されるのだが、ここで大切なのは、医療関係者側のスマートフォンに特別なアプリが必要なく、NFCに対応していれば表示可能という点。全国、全世界の救命医療関係者が同一のアプリをインストールしてくれているというシーンは考えにくい。緊急時に患者が自分で何の操作もできず、何も伝えることができない状態でも活用できるようにデザインされている必要がある。充電や電池交換が不要というのも大切なポイントだ。医療関係者がNFC対応のスマートフォンを持っていない場合には、ブレスレット背面の番号に電話してID番号を入力すれば、予め登録された家族などを呼び出すことができる。

Amyko利用者向けのスマホ用アプリはあって、こちらはスマホに詳細情報を表示したり、タップして家族などに連絡する機能があるほか、服薬アラームの機能などもある。1つ33ドルで12月出荷に予定だが、Indiegogoの資金調達は難航中のように見える。腕時計のバンドにアルミ製のカレンダーを取り付けるような国ならば、どんな腕時計のバンドにも装着可能な形でAmykoの機能を実装できるかもしれない。

【参照情報】
Amyko社のウェブサイト
Indiegogoのページ
プレスリリース

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来