「mineo」、ドコモプランを月額700円から提供、海外用プリペイドSIMなども提供へ
mineo offers 500GB for only $7!?
2015.08.18
Updated by Naohisa Iwamoto on August 18, 2015, 20:11 pm JST
mineo offers 500GB for only $7!?
2015.08.18
Updated by Naohisa Iwamoto on August 18, 2015, 20:11 pm JST
ケイ・オプティコムは2015年8月18日、いわゆる「格安SIM」サービスの「mineo」に、NTTドコモの回線を利用するプランや海外渡航者向けのプリペイドSIMなど、新サービスを追加することを発表した。
▼ドコモプラン追加後のデータ通信専用のシングルタイプの料金体系
mineoは、KDDIのau回線を利用するMVNOとして2014年6月にサービスを開始した。2015年9月1日からNTTドコモ回線を利用したサービスも併せて提供し、個人向けとしては日本で初めてマルチキャリアサービスを提供するMVNOになる。従来のプランを「auプラン(Aプラン)」とし、新しく「ドコモプラン(Dプラン)」を加える形だ。ドコモプランの料金は、データ通信のみのシングルタイプで高速通信が月間500GBまでのプランが月額700円、1GBまでが同800円、3GBまでが同900円、5GBまでが同1580円。090音声通話付きのデュアルタイプは、それぞれ月額700円が加算される。
ドコモプランの提供に併せて、auプランの料金も改定する。シングルタイプの料金をドコモプランと同額に改訂することで、1GBまでのプランで月額50円値下げ、3GBまでのプランで同80円値下げになる。090音声通話付きのデュアルタイプは、auプランの方が安く月額610円の加算で利用できる。ドコモプランとauプランのデータ通信料金を揃えたことについて、ケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏は、「わかりやすくすることが狙いであるとともに、ドコモプランとauプランで相互に利用できるパケットシェアなどのサービスで不公平感が出ないようにした」と説明する。
▼マルチキャリアサービスを紹介するケイ・オプティコムの津田氏
ドコモプランの提供開始とともに、付随する新サービスも提供する。1つが、ドコモプランでもMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の手続きをコールセンターに電話をかけることで、1時間程度で終えられる即時開通のサービス。auプランではこれまでにも実施していたが、NTTドコモの回線でも同様に自宅にいながら短時間にMNP手続きが完了できるようになり、利便性が大きく向上する。
家族の間でパケット量を分け合える「パケットシェア」、家族を超えて友人などにもパケット量をプレゼントできる「パケットギフト」も、ドコモプランとauプランの間で相互に利用できるようになる。mineoの中でのキャリア変更は、2000円の手数料だけで実施でき、環境の変化などに応じて低いハードルでキャリアの変更が可能になる。1人が複数の回線を利用した際の「複数回線割」、家族で複数回線を利用した際の「家族割」も、キャリアの区別なく1回線当たり50円の割引を提供する。
アウトバウンド、インバウンドの渡航者に対応したサービスも提供する。1つが海外渡航者向けサービスの「mineo海外用プリペイドSIM」。3000円でSIMを購入すると、中国、香港、台湾、韓国、タイ、米国、欧州(EU)の7カ国(エリア)で使える30MB分のチャージが付いてくる。その後は、7カ国のエリア限定で低価格で使える「データパックチャージ」と、世界100カ国で使った分だけ課金される「従量チャージ」の2種類の料金体系から選択して利用できる。
▼「mineo海外用プリペイドSIM」のチャージの種類
データパックチャージのチャージは、30MBが650円、100MBが1480円、500MBが5480円、1GBが9800円で、30日間有効。従量チャージでは、国により32円/MB、92円/MB、858円/MBの3種類の料金体系が設定されている。「データパックチャージで渡航者の約7割、従量チャージで約9割をカバーできるエリアを提供する。データ通信専用だが、LINEの音声通話やLaLa Callなどを利用して、音声のコミュニケーションも可能」(津田氏)。
▼「Prepaid SIM for Japan Travel」の概要を発表
もう1つが訪日外国人観光客に向けたプリペイドサービス「Prepaid SIM for Japan Travel」。1GBの容量を2800円、5GBの容量を5000円で提供する。ドコモ回線を利用するサービスで、英語、中国語、韓国語、タイ語に対応するほか、多言語対応の窓口を開設することで訪日外国人観光客をサポートする。10月に提供を開始する予定だ。
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