アップル（Apple）が、地図関連情報の視覚化・解析技術を開発するマップセンス（Mapsense）というベンチャーを推定2500万〜3000万ドルで買収したという。情報筋の話としてRe/codeが米国時間16日に報じている。

マップセンス創業者のエレス・コーエン（Erez Cohen）氏は、パランティア・テクノロジーズ（Palantir Technologies）の出身者で、2013年にマップセンスを創業。同社では、大量のデータを含む地図情報を視覚モデル化して分析できるクラウドベースのサービスを提供しており、今年5月には金融機関や広告関連企業、政府関連組織などが利用できる開発者向けプラットフォームをスタートしていたという。

マップセンスはこれまでにゼネラル・カタリスト（General Catalyst）、レッドポイント・ベンチャーズ（Redpoint Ventures）などのVCから250万ドルを調達していた。また事業売却に伴い、マップセンスの従業員12名はアップルに加わることになるという。

アップルは、自社の地図アプリの強化を進めており、この数年間にブロードマップ（BroadMap）、キャッチ（Catch）、コヒーレント（Coherent）、C3テクノロジー（C3 Technology）、メタイオ（Metaio）、ホットストップ（HotStop）など複数のベンチャー企業を買収している。

【参照情報】
・Apple Acquires Mapsense, a Mapping Visualization Startup - Re/code
・Apple acquires location data collection startup Mapsense for $25 million - 9to5 Mac
・Apple buys mapping data analytics and visualization firm Mapsense for between $25M to $30M - Apple Insider