「Amazonパントリー」食品から日用品の配達にようやく参入したAmazon

2015.09.18

Updated by Hitoshi Sato on 9月 18, 2015, 17:43 pm JST

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Amazon.co.jpは2015年9月15日、Amazonプライム会員向けの新たな特典として新サービス「Amazonパントリー」の提供を開始した。

「Amazonパントリー」は、食品から日常品まで、日用生活品を必要な分だけ低価格で購入できるサービス。普段よく購入する低単価の商品を、少量から提供することにより、利用者の“いつものお買いもの”を、オンラインで完結することを目指している。

「Amazonパントリー」の特長は、いつもよく買う食品、日用品として品ぞろえが絞り込まれていること、すべてのパントリー商品をパントリー専用箱(ひと箱290円)にまとめて一度に届けること、目的別テーマボックスによるニーズに合わせた商品をまとめてっ提供することで「選ぶ悩み」を解決する“箱提案”だ。

一方で、ユーザーインターフェイスや機能においては、リアルの買い物同様「直観的に・快適に」商品を探せるように工夫されている。利用者はキーワードを入れなくても店舗の棚から商品を手に取るように商品を一覧ページで見つけ、そのままボタンひとつで商品をカートに入れられる。その際にパントリー専用箱がその時点でどの程度埋まっているのかを%表示で視覚的に確認することができるのは、「Amazonパントリー」でのまとめ買いを簡単・快適にする独自の機能だ。

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「Amazonパントリー」は、主婦、仕事でいそがしい女性、シニア世代、学生や単身ビジネスマンなど、さまざまなライフスタイルに合わせて「ワンストップ」のお買い物を実現する。「 “地球上で最もお客様を大切にする企業であること”をミッションに掲げるAmazonの考えに基づき導入されたサービスである」(報道発表資料より)とのことである。

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日用品デリバリーには後発のAmazon

日本でも日用品をネットで購入している人は多い。多くのオンラインストアで日用品や食料品の配達をネットで注文を受けて配達してくれる。決して珍しいものではない。すでに多くの主婦や学生らが利用している。Amazonはこの分野への参入としては後発である。

そして「ふだんよく買う消耗品」はどこで買っても同じだ。Amazonでも楽天でもヤフーでも注文した商品がショップによって異なるということはない。例えば、同じミネラルウォーターが楽天よりもAmazonで買った方が「若干の安い・高い」はあっても、中身が変わることはない。

さらに東京ではコンビニなどでも24時間購入できる。コンビニでも弁当から日用品まであらゆる商品を自宅まで配達をしてくれるところが増えた。最近ではそれらコンビニに対抗して格安をウリにしたスーパーマーケットも多く登場してきている。

日常的にAmazonで本やPC、家電などを購入している家の人なら、日常の消耗品もネットで購入していることが多いだろう。Amazonパントリーはそれらのサービスと比べられることになる。

「Amazonパントリー」を利用するには年会費3,900円が必要なAmazonプライムの会員になる必要がある。さらに「Amazonパントリー」で取扱い手数料が1箱につき290円と、「便利かもしれないが、お金がかかるので利用するのにはハードルが高い」と感じる主婦は多いかもしれない。

日用品のデリバリーに後発で参入したAmazonはこの分野で生き残っていけるのだろうか。

【参照情報】
欲しいものを欲しい分だけ、いつもの買いもの、まとめてお届け Amazonパントリー、9月15日からサービス開始

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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