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変わるスマホの保護シートとスマホケースの役割

2015.10.05

Updated by Hitoshi Sato on October 5, 2015, 16:52 pm JST

9月25日、日本ではiPhone 6Sが販売開始され、その話題で持ちきりだった。そして9月28日、30日とHKT48指原莉乃さんが自身のTwitterでスマートフォンの画面が割れてしまって、保護シートを話題にしていた。以下に指原さんのTwitterでのつぶやきを見てみよう。

昔よりスマホの画面が割れやすくなった理由

よくiPhoneの画面が割れたまま使っている人を見かけるが、結構派手に割れている。手を怪我するのではないかと心配してしまうくらいである。

メーカーにもよるが、かつてはスマートフォンの画面に保護シートが最初から貼られていた。そのため、派手に割れることが少なかったが、ガラスより柔らかい素材なので細かい擦り傷が付きやすく、「年数が経つと画面が不鮮明になってしまう」という利用者の声が多く挙がっていた。いくつかのメーカーでは保護シートを貼るのをやめて、その代り傷に強い特性を持つGorillaガラスを採用している。但し、擦り傷の指摘は無くなったが、その分派手に割れることが多くなり「画面がすぐ割れる」という指摘に代わった。

現在、多くのショップではスマートフォン購入や買い替え時に、店員が保護シートの貼付を勧めているため、多くの人がスマートフォンに保護シートを貼っている。保護フィルムを貼ることで「割れるきっかけになる衝撃を弱める」ので、割れにくくなるし、割れても派手に割れないので画面は見やすくなる。

また、保護シートが厚めのものであれば、割れるきっかけとなる衝撃を和らげ回避することが出来たり、ガラスが割れる代わりにシートが傷つくだけで済んだりする。指原さんのiPhoneのように、ガラスが割れてもシート表面はそのままで使えることもある。

スマホケースの役割は「おしゃれ」から「保護」に変わる?

保護シートだけでなく、スマホケースをつけることもお勧めである。画面だけでなく端末全体を守ってくれる。日本ではおしゃれ目的でスマホケースをつけていることが多いが、海外では自分が使い終わったスマートフォンを中古品として販売するので、端末に傷がついていると高値で買い取ってくれないことから、普段からスマホケースを付けて利用している人が多い。指原さんは「スマホケースはつけたくない」とつぶやているが、スマホケースをつけているだけで、落とした時の衝撃がだいぶ緩和され、破損しにくくなる。

日本でも、格安SIM市場の活性化で、割安な中古端末の利用を検討する人が増えている。また、キャリアが端末買い替え時に下取りで機種代金割り引きというサービスを始めたため、日本でも買い替え時に中古端末の下取りという選択肢は一般的になりつつある。状態のいい端末であれば、携帯ショップでキャリアの下取りプログラムを利用するより高く買い取ってくれることもある。スマホケースの役割も、おしゃれから端末を守る機能重視に変わっていくのかもしれない。

なにはともあれ、スマートフォンを傷つけないで長く使うためには、丁寧に扱って大切に使うのが一番である。

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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