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グーグル(Google)が「Chrome OS」を「Android OS」に統合する計画を進めており、来年にも新しい「Android OS」を発表する可能性があるという。WSJが情報筋の話として米国時間29日に報じた。

WSJによれば、グーグルのエンジニアチームでは2年ほど前から両OSの統合作業を進めてきており、同社では来年の「I/O」カンファレンスで新しい「Android OS」のデモ版を発表した後、2017年には正式版をリリースする見通しだという。

新しいAndroid OSは、モバイル端末に加えてPCでも動作し、PCから「Google Play Store」にアクセスすることも可能になるという。また「Chromebook」シリーズのPC製品は新しいブランド名で販売される。いっぽう、ウェブブラウザの「Chrome」は今後も同じ名称で提供される。さらに、Chrome OS自体もオープンソースOSとして残されるが、グーグルでは「Android OS」の開発やプロモーションにリソースを振り向ける考えだという。

グーグルでは、もともとChrome OSの開発を率いていたサンダル・ピチャイ(Sundar Pichai)氏(現CEO)が一昨年春に、アンディ・ルービン(Andy Rubin)氏に代わってAndroid事業の責任者に就任していた。また昨年秋からは、ピチャイ氏に代わり、ヒロシ・ロックハイマー(Hiroshi Lockheimer)氏がふたつのOS開発を統括する立場に就いている。ロックハイマー氏は、ルービン氏やヒューゴ・バッラ(Hugo Barra)氏(現シャオミ)らとともに長年Android OS開発の中核を担ってきたメンバーのひとりとされる人物。

Chrome OSはクラウドの存在を前提としてつくられたOSで、端末内に保存されたアプリで処理を行うAndroidとは設計のアプローチが異なる。ただし、ふたつのOSが統合される可能性は以前から噂に上っており、またグーグルも今年9月に「Pixel C」というAndroidタブレットをChromebookシリーズのひとつとして発表していた。

ChromebookのノートPCは、米国の教育分野など一部の市場で導入が進んでいるものの、全体としてはまだニッチな製品で、この点についてWSJでは「PC市場でのシェアは3%以下」とするIDCのデータが紹介されている。いっぽう、Android OSはモバイル端末分野で80%を超える圧倒的なシェアを持つほか、スマートウッチのようなウェアラブル端末、テレビ、車載情報システムなど、さまざま分野でも採用が進んでいる。グーグルとしては、ふたつのOS統合を通じてとくにサードパーティ開発者によるアプリ開発を促したい考えと、WSJでは指摘している。

グーグルと競合するマイクロソフト(Microsoft)ではすでに「Windows 10」OSでモバイル端末向けOSとPC向けOSの統合を一部実現している。それに対し、アップル(Apple)はiOSとMac OSを併存させる考えで、先月には同社のティム・クック(Tim Cook)CEOがふたつの両OSを統合すれば「それぞれの長所が失われる」などとして、否定的な見方を示していたという。

【参照情報】
Alphabet’s Google to Fold Chrome Operating System Into Android - WSJ
Google killing Chrome OS and building it into Android - The Verge
Google is reportedly merging Chrome OS with Android - VentureBeat

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