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フォッシル、ウェアラブル関連ベンチャーのミスフィットを2億6000万ドルで買収へ

2015.11.13

Updated by WirelessWire News編集部 on November 13, 2015, 12:44 pm JST

大手時計ブランドのフォッシル(Fossil Group)が、フィットネスバンドなどのウェアラブル端末を手掛ける米ベンチャーのミスフィット(Misfit)を2億6000万ドルで買収することで両社が合意したことが米国時間12日に明らかになった。

ミスフィットは2011年創業のベンチャー企業で、WSJによると米・中国・ベトナムに拠点を構え、従業員数は約220人。「Shine」シリーズのフィットネスバンドを開発・販売するほか、スマートフォンと連動する睡眠モニタやスマート電球などの開発にも乗りだし、またスピードゥ(Speedo)やスワロフスキー(Swarovski)といったブランドとの提携も発表していたという。

WSJによると、フィットネスバンドの分野ではシャオミ(Xiaomi)による安価な製品の投入やアップル(Apple)による「Apple Watch」の発売などを受け、フィットビット(Fitbit)を除く新興勢が軒並み苦戦を続けているという。ミス・フィットのソニー・ビュー(Sonny Vu)CEOは「ブランド力がなければ、この分野で競争するのは難しい」などとWSJにコメントしている。

フォッシルは、同名のブランドやスカーゲン(Skagen)といった時計ブランドを保有するほか、アディダス(Adidas)やバーバリー(Burberry)、ディーゼル(Diesel)、ダナ・キャラン・ニューヨーク(DNKY)など16の有力ブランドにも時計を供給しており、同社の時計やアクセサリー類の販売数は年間5000万台に上るという。

大手時計ブランドによるウェアラブル端末市場への参入としては、LVMHグループのタグホイヤー(Tag Heuer S.A.)が先ごろ、グーグル(Google)、インテル(Intel)と提携して開発した「Android Wear」搭載スマートウォッチを発表していた例がある。

フォッシルは今後、ミスフィットの既存製品を引き続き販売していくいっぽうで、ミスフィットから獲得した技術を自社で手掛ける時計製品に組み込んでいく考えも示しているという。グレッグ・マッケルビー(Greg McKelvey)氏というフォッシル幹部は、ミスフィットの技術について、長時間のバッテリー駆動時間を可能にする技術が同社にとってとくに魅力的であったとコメント。なお、ミスフィットのビューCEOは、フォッシルのネット接続端末部門のプレジデントおよびCTOに就任する予定だという。

【参照情報】
Fossil Group to Buy Misfit for $260 Million - WSJ
Fossil acquires wearable maker Misfit for $260 million - The Verge
Fossil Group acquires the fitness wearables maker Misfit for $260M - VentureBeat

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