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世界各国で配車アプリ/サービスを提供・展開する米ユーバー(Uber)が、米国時間12日、オランダの地図関連企業トムトム(TomTom)との提携を発表した。

現在世界300以上の都市でサービスを展開するユーバーは、トムトムとの提携により、自社で提供するスマートフォンアプリにトムトムの地図データや交通情報データを利用することになるという。

ユーバーは、今年前半にノキア(Nokia)が地図事業「HERE」の引受先を探していた際にも、一時その候補として名前が浮上していた。また今年6月にマイクロソフトの地図関連技術の一部を買収し、最近では独自に地図データ収集を開始したことも一部で伝えられていた。

NYTimesによると、トムトムはアップルの「Apple Maps」に使われるデータを提供しているが、近年ではグーグル(Google)の「Google Maps」や、ドイツの大手自動車メーカー3社が買収した「HERE」との激しい競争にさらされているという。

ユーバーは2010年のサービス開始から自社のアプリに「Google Maps」のデータを利用してきており、また一昨年夏にはグーグルのベンチャー投資部門Google Venturesから推定2億5800万ドルの投資を受けていた。しかし今年はじめには、自動運転車関連の研究開発拠点を米ピッツバーグに設ける計画を明らかにし、米カーネギーメロン大から約40名のロボット関連研究者を引き抜いたことも話題になていた。さらに今年はじめに市場進出を果たした中国ではバイドゥ(Baidu)と提携したことも報じられていた。

【参照情報】
Uber Signs Digital Mapping Deal With TomTom - NYTimes
Dutch navigation company TomTom to provide maps for Uber - Reuters
Uber partners with TomTom after failing to acquire Nokia’s maps - The Verge

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