世界各国で配車サービスを展開するユーバー（Uber）が新たに21億ドルの資金調達を進めているとする情報筋の話が、米国時間4日にBloombergで報じられた。ユーバーの評価額は625億ドルに達する見込みという。

Bloombergでは、今回の資金調達ラウンドでは、タイガー・グローバル・マネージメント（Tiger Global Management）やTロウ・プライス（T. Rowe Price）などがすでにユーバーと投資契約を結んだいっぽう、ユーバーではさらに多くの投資家から資金を集めたい考えとしている。

ユーバーは今年2月と7月にそれぞれ10ドルの資金調達を実施、また9月には中国市場の展開で提携するバイドゥ（Baidu）から12億ドルの投資を受けていた。

Bloombergによると、ユーバーによる今回の資金調達が完了した場合、同社の評価額はフォード（Ford Motor）やGMなどを上回る水準に達するという。また、同社の業績について、米国では利用回数が前年から250％増加し、総売上も前年比2倍で成長していることや、世界の80以上の都市ですでに黒字化しているなどとしている。

ユーバーは現在、配車サービスに加えて、ライドシェアリングや食料・荷物の配送サービスなどのビジネスの可能性を模索している。また、自動運転車などの新たな技術についても開発を進めている。このため、新たに調達する資金の一部がこれらの取り組みに使われる可能性もある。

なお同日には、アジアの各地域でユーバーと競合する中国のディディ・クアイディ（Didi Kuaidi）、インドのオラ（Ola）、マレーシアのグラブ・タクシー（Grab Taxi）の3社および米リフト（Lyft）がサービスの相互乗り入れを含む提携を行う計画を発表している。

【参照情報】
・Uber Raises Funding at $62.5 Billion Valuation - Bloomberg
・Uber Is Now Valued Higher Than 80% of the Companies in the S&P 500 - Bloomberg
・Uber reportedly raising even more cash for an eye-popping $62.5 billion valuation - The Verge
・Uber is reportedly raising $2.1B at a valuation of $62.5B - VentureBeat