TIS、産業機械の故障減少や生産性向上を目指すIoTソリューション「メンテりてぃくす」を提供
2016.01.26
Updated by Naohisa Iwamoto on January 26, 2016, 06:24 am JST
2016.01.26
Updated by Naohisa Iwamoto on January 26, 2016, 06:24 am JST
TISは2016年1月25日、産業機械から取得した稼働データを分析して、故障要因を導き出したり生産性向上につなげたりできるIoTソリューション「メンテりてぃくす」の提供を開始したと発表した。
メンテりてぃくすでは、産業機械から収集したIoTデータである稼働データを解析することで、「蓄積したデータから業務に影響を与える要因を特定する故障発生パターンの導出」や「生産品の不要原因分析」といった予測分析を可能にする。これにより、生産設備の歩留まり率の工場や、メンテナンスの効率化などの業務改善が実現できるという。
▼「メンテりてぃくす」の構成イメージ(ニュースリリースより)
メンテりてぃくすは、TISと同じくITホールディングスグループのクリオカが提供する遠隔監視・予防保全システム「CareQube」などを使って産業機械から稼働データを収集・蓄積。SAPのBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「SAP BusinessObjects BIソリューション」とデータマイニングツール「SAP Predictive Analytics」を利用して分析・解析する。これらを活用することで、低コストで迅速な業務改善が可能になるという。
TISでは、稼働データの見える化や、データに基づいた業務改善のニーズがある組み立て製造業や生産設備メーカー、化学製造業、特殊車両メーカーなどを中心にメンテりてぃくすを提供する計画。2020年までに約20億円のビジネス規模を目指す。価格は、オンプレミス型提供で2000万円(税別、以下同)、SaaS型提供で月額100万円から。
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