ソラコム、新サービス「Canal」「Direct」「Endorse」「Funnel」を発表 IoTセキュリティを強化

2016.01.28

Updated by Asako Itagaki on 1月 28, 2016, 06:30 am JST

ソラコムは1月27日、年次カンファレンス「SORACOM Conference 2016 “Connected.”」基調講演で、新サービス「SORACOM Canal」「SORACOM Direct」「SORACOM Endorse」「SORACOM Funnel」を発表した。いずれもIoTセキュリティ向上を担うもので、1月27日から提供を開始する。

▼株式会社ソラコム 代表取締役社長 玉川 憲氏

ソラコムはMVNOとしてNTTドコモとのL2卸契約を締結し、パケット中継装置以降の機能を全てAWS上で提供するIoT専用プラットフォーム「SORACOM」を提供する。IoTデバイスに特化したSIMを提供する「SORACOM Air」と、暗号化処理などデバイスに負担がかかる処理をクラウド側で行う「SORACOM Beam」を2015年9月から提供している。

今回新たに発表されたサービスの概要は以下の通り。

SORACOM Canal

AWSで稼働するAmazon VPCを利用して、AWS上に構築されているSORACOMのコアシステムと利用者が所有する特定のAmazon VPCの間をプライベート接続するサービス。これによりデバイスとAWS上のサーバーをプライベートネットワークで接続し、閉域網でのIoTシステムを構築できる。
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SORACOM Direct

AWS外のユーザー環境とAWS上のSORACOMのコアシステムを専用線で接続するサービス。AWSの提供する専用線接続サービス「AWS Direct Connect」を活用して冗長化された専用線接続を実現する。これによりデバイスとユーザーのサーバーをプライベートネットワークで接続し、閉域網でのIoTシステムを構築できる。
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日立製作所他数社が既に自社クラウドとSORACOM Directを利用した接続を行っている。また、ゲストとして登壇したさくらインターネットの小笠原治フェローより、さくらのクラウドとSORACOMのプライベート接続もまもなく発表予定であることが明らかにされた。

SORACOM Endorse

SIM(SORACOM Air)認証による認証サービス。一度デバイスが認証されることで、Wi-Fiなど他の通信手段にも認証が引き継げる。IDとパスワードを使用することなく高セキュリティの認証が可能となり、Wi-FI利用時の認証や業務システムへのシングルサインオンなどに利用する、いわゆる「通信できる鍵」として機能する。
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SORACOM Funnel

各種クラウドごとの接続環境を提供する。従来はユーザーが準備する必要があった認証ロジック、バッファリング、エラー処理などを実装しているため、ユーザーは少ないプログラミングでデバイスからクラウドリソースに接続し、クラウド上のアプリケーションを利用できる。提供開始時点で「Amazon Kinesis Stream」「Amazon Kinesis Firehose」「Microsoft Azure Event Hubs」に対応する。
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▼先にサービスを開始した「SORACOM Air」「Soracom Beam」とあわせ、AからFまでが揃う。
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アカウント管理のための新機能として、「SORACOM Access Management」の提供を開始する。大規模IoTシステムではさまざまな権限を持つ管理者やプログラムが想定されるが、新機能を利用して管理コンソールにアクセスできる管理ユーザーごとにアクセス権限を設定することで、不要なアクセスや操作ミスを未然に防ぎ、セキュアなIoTシステムの運用が可能になる。また、SIMの不正利用対策として、IMEI取得が可能となる。

また、技術資料提供やマーケティング支援を行うパートナープログラム「SORACOMパートナースペース」(SPS)で、新たに「認定済みインテグレーションパートナー」の初回認定を行い、アイレット株式会社、クラスメソッド株式会社、ハンズラボ株式会社、株式会社日立製作所の4社を認定した。SPS認定パートナーはデバイス、ソリューション、インテグレーションを併せて21社となった。

2015年9月に発表されたSORACOM Air/Beamのサービス開始から4ヶ月でユーザーは約1,500社にまで達しており、利用分野は環境センシング、スマートフォーム、交通、回線付き業務システム・サービスなど多岐にわたる。また4ヶ月で2回の値下げと6回の新機能発表を行っている。今後も新機能・サービスの開発を加速し、コスト削減による価格への還元と、パートナープログラム等を通したエコシステムの構築、グローバル展開を目指す意向だ。

【報道発表資料】
株式会社ソラコム、 IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」に 管理ユーザー毎にアクセス権限を設定できる、アクセス管理機能を追加
IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」 IoT セキュリティを担う4つの新サービス発表、プライベート/専用線接続、認証支援、クラウド連携サービス 1月27日(水)提供開始
株式会社ソラコム、 パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」における インテグレーションパートナーの初回認定を実施

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。

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