mineo事業の新価値軸「Fun with Fans!」とは -脱「格安スマホ」を目指すケイ・オプティコム

2016.01.27

Updated by Rie Asaji on 1月 27, 2016, 17:53 pm JST

2016年1月25日、株式会社ケイ・オプティコムは事業戦略説明会を開催し、mineo事業の新たなブランドステートメント「「Fun with Fans!」」を発表した。

▼当日発表資料より:「Fun with Fans!」ステートメント
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同社は関西電力の100%子会社で、1980年代の通信自由化時代には法人向専用回線サービスなどから参入し(当時の社名は大阪メディアポート)2000年代にはFTTHサービス(eo光)事業へ参入・事業展開した。2014年にはMVNOサービスに「mineo」ブランドで参入。KDDIとNTTドコモの両者から回線を調達するなど、ユニークなアプローチで知られ、現在は約19万件の加入者を獲得している。

▼モバイル事業グループ グループマネージャー津田和佳氏

今回発表した「Fun with Fans!」という新ブランドステートメントは、従来のMVNOにおける代表的な評価軸である「安さ」や「コストパフォーマンス」ではなく、「楽しさ」という新しい価値を提供しようというもの。ユーザーと楽しみながらmineoが盛り上がっていくという仕掛けづくりに注力するという宣言でもある。

▼当日発表資料より:新しい価値軸「楽しい!」
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たとえば2015年1月より運営しているユーザーコミュニティサイト「マイネ王」では、同社からの情報発信や、ユーザーを巻き込んだQA、ユーザーが発信する記事投稿などで盛り上り、実際のサービス改善(新たな料金プランや、データ通信節約、パケットギフト等)にも生かされている。

また、2015年12月17日に同サイト内でリリースされた「フリータンク」は、ユーザーが余らせたパケットをフリータンクに預け、月末(毎月21日以降)に足りない時にはちょっと(2回まで、合計1GBまで)借りることができるというサービスとして注目を集めた。現在は、利用パケットを引き出すユーザーより、預けるユーザーの方が多く、同社の想定以上に同サービスは機能しているという。

▼当日発表資料より:「フリータンク」のサービスイメージ
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▼当日の発表資料より:フリータンクの利用実績
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また、1月21日より10GBコース(月額2,520円より)の新設や、全国81箇所のサポート店での初期設定有償サポート(1,000円)のサービスを開始。加えて、携帯料金見直しに伴う端末価格の上昇から、ユーザーに起こる意識変化を想定し、使用中の端末を利用しSIMだけを変更する「このまま安く乗り換えキャンペーン」も実施している。

今後の見通しとして、量販店での店頭即日渡し、台湾セブンイレブンでの訪日SIM販売開始、M2M専用プランのサービスインなども予定されていることが発表された。

同社では、本年も契約増が見込まれるMVNO市場であるが、この一年の競争の結果が、長く市場シェアに影響を与えると考えている。モバイル事業グループ グループマネージャー津田氏は「今後、サービスが継続していく上でユーザーが余ったパケットをタンクに入れたくなるようなインセンティブ作り、さらに利用が楽しくなる仕掛け作りに注力していきたい。」と語った。

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麻地 理恵(あさじ・りえ)

日用品メーカー勤務を経て、2012年株式会社 企(くわだて)入社。情報通信、メディア産業を中心として企業の経営支援、財務支援、事業開発支援を行う。

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