自撮り写真で本人確認 - マスターカードが新たな認証の取り組み
2016.02.24
Updated by WirelessWire News編集部 on February 24, 2016, 12:24 pm JST
2016.02.24
Updated by WirelessWire News編集部 on February 24, 2016, 12:24 pm JST
クレジットカード大手のマスターカード(Mastercard)が、従来のパスワードに代わるセキュリティ手段として、セルフィー(自撮り写真)や指紋認証を利用するオンライン決済用認証システムの提供を開始するという。
セルフィーを利用する新たな仕組みでは、ユーザーがダウンロードした専用アプリを使って、クレジットカード情報と自分の顔写真、指紋を登録。その後、オンライン決済を利用する際に自分の写真を撮るか、もしくは指紋センサーで指紋を読み取ることで認証を行うという。なお、認証に自撮り写真を使う場合には、本人の顔写真を悪用されるのを防ぐため、カメラの前でまばたきする必要があるという。
マスターカードは、この新システムを今年夏にも英国、米国、カナダおよび欧州の複数の国でリリースしていく予定。また同社はこれ以外に、心拍数や虹彩スキャン、音声を利用したID認証の仕組みも開発しているという。
パスワードに代わる本人確認・認証手段については、各社で様々な方法のテストが進められているという。たとえば、英国の金融機関HSBCは先ごろ、音声と指紋を利用したシステムを提供する計画を明らかにした。またBBCによると、中国Eコマース大手のアリババ(Alibaba)でも顔認証技術を利用した決済システムのテストを行っているという。
【参照情報】
・MWC 2016: Mastercard rolls out selfie ID checks - BBC
・MasterCard launching selfie payments - CNN Money
・MasterCard unveils 'selfie' security checks, says heartbeat authentication could follow - The Verge
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