original image: Timothy Vollmer(CC BY)
米FCC、ブロードバンド・ユーザーのプライバシー保護に関する新ルールを提案
2016.03.11
Updated by WirelessWire News編集部 on March 11, 2016, 13:18 pm JST
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2016.03.11
Updated by WirelessWire News編集部 on March 11, 2016, 13:18 pm JST
米連邦通信委員会(FCC)は現地時間10日、ネットユーザーのプライバシー保護に関するインターネットサービスプロバイダー(ISP)を対象にした新ルール案を明らかにした。
この提案には、携帯通信事業者やケーブル事業者といったISP各社が、たとえばユーザーの位置情報やウェブ行動履歴のような情報を利用する際に、ユーザーに説明した上で許可を得ることを求める内容や、収集したユーザー情報を自社で利用する際や第三者に提供する際にもユーザーからの許可を得ることを義務付ける内容などが含まれているという。
FCCはこの提案について3月31日に委員による投票・決定を行い、承認が得られた場合は、パブリックコメント期間を経て、最終的なルールの策定を行う見通し。
この新ルール案では、ISP事業者に対し、グーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)などのウェブサービス企業に比べてより厳格なユーザープライバシー保護の規準が適用されることになり、これを不公平とするISP各社からの反発の声も予想されているという。
ユーザープライバシーの問題は、これまで連邦取引委員会(FTC)の管轄となってきているが、FTCはFCCに比べて法的権限の弱く、その点を問題視する声がプライバシー団体などから上がっていたという。
なお、FCCは今月7日にベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wirelss)に対して、
同社が「supercookies」と呼ばれるユーザートラッキング技術を使用していたことなどについて135万ドルの罰金を課していた。
【参照情報】
・F.C.C. Proposes Privacy Rules for Internet Providers - NYTimes
・Cable, Wireless Companies Face New Privacy Rules - WSJ
・Understanding the FCC’s Move to Protect Broadband Users’ Privacy - Re/code
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