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格安SIM利用率は1割超、音声通話プランが半数近くに--MMD研究所

2016.03.22

Updated by Naohisa Iwamoto on March 22, 2016, 06:41 am JST

MMD研究所は2016年3月18日、「2016年3月格安SIMサービスの利用動向調査」の結果を発表した。調査は2016年3月にインターネット調査で実施し、15歳から69歳の男女3万5061人から有効回答を得た。回答者の中で「格安SIMサービスを利用している」と回答したのは11.5%に上り、認知の割に実際の利用が進まなかった状況から、普及期に入ったと考えられる。

格安SIMサービスで契約しているプランとしては、「音声通話プラン」が46.7%、「データ通信プラン」が53.3%とおよそ全体を二分する回答となった。オプションで料金がかかる音声通話プランが半数近くの格安SIMユーザーに使われていることからも、格安SIMサービスが1台目需要を取り込んできていることが示される。

メインで利用している格安SIMサービスは、「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)が16.4%で首位。「楽天モバイル」(楽天)が15.9%、IIJmio(インターネットイニシアティブ、IIJ)が11.3%、「BIGLOBE SIM」(ビッグローブ)が7.8%、「mineo」(ケイ・オプティコム)が6.8%と続いた。5.6%で6位に入った「BIC SIM」(ビックカメラ)もIIJmioのサービスを利用していることを考えると、NTTコミュニケーションズ、楽天、IIJの3社のグループで格安SIMマーケットのほぼ半数を押さえているといえる。

ちなみに、音声通話プランで利用している格安SIMサービスは「楽天モバイル」「OCN モバイル ONE」「IIJmio」の順となった。一方、データ通信プランで利用しているサービスは「OCN モバイル ONE」「IIJmio」「楽天モバイル」の順となり、上位3サービスの中でも利用傾向が異なることがわかる。

【報道発表資料】
格安SIMサービスの利用率は11.5%、契約プランは、音声プランが46.7%、データプランが53.3%

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。