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メンローパークにあるフェイスブック本社

フェイスブック、無線ブロードバンド関連の2つのプロジェクトを発表

2016.04.14

Updated by WirelessWire News編集部 on April 14, 2016, 13:50 pm JST

フェイスブック(Facebook)の研究部門Connectivity Labが米国時間13日、「Terragraph」および「ARIES」という無線ブロードバンド関連の2つのプロジェクトを同社の「F8」開発者カンファレンスで発表した。

ふたつのプロジェクトのうち、「Terragraph」は都市部のような人口密集地域での展開を想定した高速ブロードバンド網の仕組みで、同社では光ファイバー網に代わる無線通信網の実現を目指しているという。また「Terragraph」ではデータの送受信に通常のWi-Fiなどより高速なミリ波を利用することで最大2.1Gビット/秒のスループットが可能とされている。なお「Terragraph」の技術は60GHz帯を使った通信規格であるWiGigに準拠しており、電波のやりとりは街灯などに設置した複数の小型アンテナと各家庭や事業所に置かれたWi-Fiアクセスポイントやスモールセルの間で行われるという。

フェイスブックはメンローパーク(カリフォルニア州)にある本社で「Terragraph」の実験をすでに進めており、今年中にはサンノゼ市内で実証実験を行う予定もあるという。

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いっぽう、「ARIES」は周波数帯の有効活用や通信範囲の拡大を狙った取り組みで、その仕組みでは96基のアンテナを内蔵する基地局から同時に24台の端末と通信することが可能とされている。同社ではこの仕組みについて、5G実現に伴って普及の可能性のある「Massive MINO」のひとつと説明している。

フェイスブックのConnectivity Labは、同社が全世界にインターネット環境をもたらすことを目指す「internet.org」の取り組みの一環として立ち上げられた研究開発部門で、すでに衛星や無人機、レーザーなどを利用したインターネット接続技術の研究開発を進めていることが報じられていた。

【参照情報】
Introducing Facebook's new terrestrial connectivity systems — Terragraph and Project ARIES - Facebook
Facebook's new gigabit Wi-Fi system is coming to San Jose - The Verge
Facebook unveils antennas for improving Internet access in cities and rural areas - VentureBeat

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