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フェイスブックの写真タグ付け機能をめぐって新たな集団訴訟
2016.05.09
Updated by WirelessWire News編集部 on May 9, 2016, 12:51 pm JST
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2016.05.09
Updated by WirelessWire News編集部 on May 9, 2016, 12:51 pm JST
フェイスブック(Facebook)サイトの写真タグ付け機能がユーザープライバシーの侵害にあたるとする訴えが、まもなく法廷で争われることになりそうだという。The Vergeなど複数の媒体が報じている。
シカゴ(イリノイ州)に住む3人の原告が起こしたこの訴えでは、フェイスブックがユーザーの投稿した写真に写った顔を認識するための「faceprint」を作成し、タグ付けのサジェストなどに利用していることが問題にされている。原告側では、ユーザーに対して明白な説明なしに「faceprint」が作成されていることが、個人の生体情報を本人の同意なしに収集することを禁じるイリノイ州の生体情報プライバシー保護法(Biometric Information Privacy Act 、BIPA)に違反していると主張。それに対して、フェイスブック側は「ユーザーはフェイスブックの利用規約がカリフォルニア州法に基づくことに合意している」として、この訴えの棄却を裁判所に要求していた。
米カリフォルニア州連邦地方裁判所の判事は現地時間6日、フェイスブックの要求を却下。この件に関してイリノイ州法の適用を認めたという。
フェイスブックは、自社のデータポリシーのなかでタグ付けシステムについて説明しており、ユーザーによるオプトアウトも可能にしているものの、これが法律上の本人への説明にあたるかは現時点でははっきりしていないという。
この話題に触れたQuartzでは、原告らがBIPAの違反1回について1000ドルまたは5000ドルの損害賠償を請求しているとし、イリノイ州のフェイスブックユーザーが700万人以上いるとする原告側弁護士の話を紹介。判事の判断次第ではフェイスブックへ請求される賠償金は数十億ドルに上る可能性もあると指摘している。
【参照情報】
・Lawsuit challenging Facebook’s facial recognition system moves forward - The Verge
・Facebook lost the first round in a battle over the legality of its automatic photo-tagging - QUARTZ
・Facebook loses first round in suit over storing biometric data - Reuters
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