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中国のレノボ(Lenovo)が米国時間9日、新たなスマートフォン3機種を発表したが、そのなかでグーグル(Google)が「Project Tango」で開発を進めていた3Dマッピング技術に対応する初めてのスマートフォンが含まれており、複数の米媒体から注目が集まっているようだ。

グーグルの3Dマッピング技術に対応する「Phab 2 Pro」は、クアルコム(Qualcomm)製「Snapdragon 652」プロセッサ、6.4インチ(解像度2560×1440)のディスプレイ、4GBのRAMなどを搭載。また深度センサー搭載カメラを含む4つのカメラも搭載し、背面カメラについては16メガピクセルとなっている。Project Tangoの技術を利用した3Dマッピング機能については、数年前にリリースされていたプロトタイプのタブレット端末と同様、空間のマッピングや物体のトラッキング、アプリを利用したAR(拡張現実)機能などが利用できるとされている。

レノボでは今回、バーチャルリアリティ(VR)によるシューティングゲームや米国自然史博物館と協力開発した恐竜をテーマにした教育アプリ、バーチャルなドミノ倒しアプリなどのデモを披露。同端末のリリースまでには、ゲームや位置情報を利用したアプリなど25のアプリと専用のストアが準備される予定で、年内には専用アプリの数は100まで増える予定だという。また、同端末は米住宅リフォーム・生活家電チェーンのロウズ(Lowe's)でも採用される見込みで、同社のサービスでは、家具やフローリングなどを自宅にバーチャルに合わせることが可能になるという。

なお、「Phab 2 Pro」は今夏に発売予定で、価格は499ドルとなっている。

【参照情報】
Tango: See more with a new kind of phone - Google
The first phone with Google Tango is a 6.4-inch monster from Lenovo - The Verge
Lenovo Unveils Smartphone Based on Google’s ‘Project Tango’ - WSJ

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