日本通信は2016年7月29日、各都道府県警察に向けて、SIM認証による二点間のモバイル専用線接続の通信を提供開始したと発表した。
提供するのは、同社が日米で特許を取得済みとするモバイル網による無線の専用線。クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSの認定を取得しており、金融系や制御系分野、企業活動などの分野において、高度なセキュリティを確保する通信での利用に適すると説明する。警察での利用について詳細は明らかにできないとするが、セキュアで信頼できるモバイル通信のインフラとして同社のモバイル専用線が評価されたという。
日本通信は、従来のコンシューマ向けのSIM市場から、パートナー企業とSIM事業やMSP(モバイルソリューションプラットフォーム)事業を推進するMSEnabler(モバイルソリューションイネイブラー)へと事業戦略を転換した。今回の警察へのモバイル専用線の提供のアナウンスも、新しい事業戦略による「新戦略プロジェクト」の開示の一環とする。
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