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グーグル(Google)が研究を進めているドローン(無人機)を使った物資配送プロジェクト「Project Wing」に関し、米連邦航空委員会(FAA)が米国内の一部のエリアで飛行テストを行う許可をグーグルに与えたという。これまで米国内での商用ドローン運行実験に慎重な姿勢を示してきたFAAの方向転換として、複数の媒体でこの話したとりあげられている。

FAAはこれまで、人間が操作する無人機以外はテストを認めておらず、また人間が操作する場合もその視界の範囲を出ることや日没後の飛行は許可していなかった。そのため、Project Wingでは、米国以外の地域や、FAAの規制で例外措置を受けるNASAと協力しながら、商用ドローンのテストを行ってきていた。

米政府では今回の動きについて、ドローンの研究や安全対策をさらに進めたい政府の取り組みの一環と説明。同時に、ドローン関連の研究に米国立科学財団(US National Science Foundation)を通じて今後5年間で3500万ドルの資金を提供することも明らかにし、また米内務省(Department of Interior)でも無人機の活用を拡大していく予定としている。

FAAは今回、アルファベット(Alphabet)の研究開発機関である「Google X」に対して、FAAが指定した6つのテストエリアで、高度400フィート(約122m)以下でのドローンの飛行テストを許可。Google Xでは、これらの実験から得られたデータを米政府と共有し、規制当局による無人機の安全性確保や人的要因による問題の解決に役立てていく考えとしているという。

【参照情報】
http://www.bloomberg.com/politics/articles/2016-08-02/google-s-project-wing-delivery-drones-to-be-tested-at-u-s-site - Bloomberg
Alphabet’s Project Wing Delivery Drones to Be Tested in U.S.
Alphabet will begin testing its delivery drones inside the US - The Verge
Feds give Google OK to test Project Wing drone deliveries - Engadget

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