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ソフトバンク、IoT向けにeSIMプラットフォームを開発 2017年中の提供目指す

2017.03.30

Updated by Asako Itagaki on March 30, 2017, 17:18 pm JST

ソフトバンクはIoT推進の一環として、書き換え可能なSIM(eSIM)へのネットワーク接続に必要なプロファイル書き込みや書き換えを遠隔で行えるeSIMプラットフォームを開発する。2017年度中の運用開始を予定する。

M2M機器を搭載した車両などを海外で販売する場合、これまでは販売先の国の通信事業者に合わせたSIMを用意する必要があった。今後はIoT製品やM2M機器にeSIMを組み込むことで、M2M管理プラットフォームからeSIMプラットフォームを通して遠隔でプロファイル情報書き換えが可能になる。2016年5月に確定したGSMAの「Remote Provisioning Architecture for Embedded UICC3.1」に準拠している。機器が国をまたいで移動する場合も、国際ローミングではなく、プロファイルを書き換えることで接続先の通信事業者を選んで接続できるようになる。

▼M2M機器の場合
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タブレットやウェアラブル端末などに搭載されたeSIMに対しても、デバイス側のリクエストにより、接続用プロファイルに加え、事前に登録した契約情報などを遠隔で書き込めるようになる。こちらは2016年10月にGSMAで確定した「Remote Sim Provisioning Version2.0」に準拠している。

▼タブレットやウェアラブル機器の場合
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eSIMプラットフォームへの取り組みはドコモ、KDDIも進めている。ドコモは2014年からドコモM2Mプラットフォームを利用する法人顧客に対してM2M機器向けeSIMを提供しており、2017年2月にはコンシューマ機器向け「eSIMプラットフォーム」の開発を発表。2017年中に対応端末を発売予定だ。KDDIは、トヨタと共にコネクテッド・カー向けのグローバル通信プラットフォームの開発に取り組むことを発表している。

【報道発表資料】
IoT推進の一環として、eSIMプラットフォームを開発

【関連情報】
コンシューマ機器向け「eSIMプラットフォーム」を開発(NTTドコモ 報道発表資料)
トヨタ自動車、KDDIと共同で「つながるクルマ」のグローバル通信プラットフォームを構築(KDDI 報道発表資料)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。