original image: © aranneva - Fotolia.com
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パナマの法律事務所から租税回避に関する情報、いわゆるパナマ文書の流出が明らかになったのは2015年。今度は、バミューダ諸島(英国領)で同様の情報漏洩が明らかになりつつあるようだ。
バミューダの大手法律事務所「Appleby」のクライアントには世界の富豪や多国籍企業が含まれており、これらの租税に関する情報が漏洩したらしい。
昨年、複数のジャーナリストが、この法律事務所とクライアントに接触して取材を行ったことから、情報漏洩があったことを法律事務所が知るところとなり、「データ・セキュリティ・インシデント」があったことを同事務所が認めている模様。
この状況に戦々恐々としているのは、同事務所のクライアントの富裕層や企業などであって、パナマ文書の時と同じく、普通の納税者は心配する必要がなさそうだ。ただし、世界の株式市場などに影響が出て、一般にもその影響が及ぶことも考えられる。
情報を抜き出した「ハッカー」(悪い意味)は報道機関などに情報をリークしたがり、受け取った報道機関は特ダネを公開したがるものと予想される。
今のところ、イギリスを中心としたニュースサイトなどが注目を始めた段階のようだが、近い将来、パナマ文書の時のような騒動になる可能性がある。パナマ文書では、日本の企業や個人の名前が取り沙汰されたが、「バミューダ文書」については今のところほとんど情報がない。
【参照情報】
・Bermuda cyber hack: Offshore law firm data hack leaves super-rich bracing for financial details to be released
・Super-rich fear their financial details will be exposed following Bermuda cyber hack
・Appleby leak fallout emerges in Isle of Man
・Panama Papers 2 is coming: ICIJ could release Australian links to Bermuda law firm Abbleby
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