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自動運転に関連した海外メディアの報道 2017年12月第三週

2017.12.19

Updated by Wataru Nakamura on December 19, 2017, 07:00 am JST

ホンダ、中国AIベンチャーのセンスタイムと自動運転車関連技術で協力【Tech Crunch】
ホンダは、中国AIベンチャーであるセンスタイムとの提携を発表。両社は5年間のR&Dプロジェクトで協力し、センスタイムのAIおよびディープラーニング技術とホンダの自動車関連AI技術を組み合わせ、自動運転車を都市部で安全に運用するためのソリューションを開発するという。

原文:Honda is working with Chinese AI unicorn SenseTime on self-driving car tech

アップル、最新自動運転技術を関係者に披露
アップルのAI研究を率いるルスラン・サラフトジノフ氏がカリフォルニア州ロングビーチで行なわれたAIカンファレンス「NIPS」に登場。このなかで、LiDARとAIを利用して歩行者や自転車を発見する技術や、自動車に搭載されたカメラを利用して位置の推定やマッピングを行う「SLAM(simultaneous location and mapping)」と呼ばれるソフトウェアに関して解説した。

原文:Apple’s AI director on advances in machine learning for its self-driving car project

フォード、最新自動運転技術のテストを2018年に開始へ【Reuters】
フォードは2018年に同社の最新自動運転技術のテストを少なくとも1都市で開始することを発表。同社は7日、自社のプロトタイプ自動運転車について、リフトやドミノピザなどとの試験プログラムを通じてテストを行う可能性に言及した。ただし、2021年までに商業量産を行うという計画に変更はないという。

原文:Ford to test new self-driving vehicle technology in 2018

イーロン・マスク氏「テスラはAutopilot機能向けの独自チップを開発している」【The Verge】
「NIPS」に参加したテスラのイーロン・マスクCEOが、同社が「世界でも最高水準のカスタムAIハードウェアチップを開発している」と明かした。現在、エヌビディアのグラフィックカードを自社の自動運転車に採用しているテスラだが、こういったカスタムハードウェアによってパフォーマンスのさらなる向上が実現する可能性がある。なお、マスクCEOは2年以内のレベル5自動運転車の実現目標についても改めて強調している。

原文:Elon Musk says Tesla is working on custom AI chips

フォード、EV生産拠点をメキシコに移動 - 自動運転車生産向けのリソースを確保へ【CNBC】
数か月前にメキシコでの工場建設と現地への生産拠点の移動をキャンセルしていたフォードが、将来的にEV生産拠点を現在のミシガンからメキシコに移動する計画を発表。これは現在のミシガンの拠点を自動運転車生産のために活用するためだという。

原文:Ford makes room for new self-driving vehicle, moving EV production to Mexico

リフト、ボストンでニュートノミーの自動運転車によるサービスを開始【The Verge】
リフトはボストンのシーポート地区において、自動運転技術開発で協力するニュートノミーが開発した自動運転車を自社のライドシェアリング網に投入する。ただし、これらの自動運転車にはセーフティドライバーが同乗し、問題発生時には対応するという。

原文:Lyft is now offering self-driving car trips in Boston

自動運転技術にポジティブな中国【CNBC】
フォードは新たなレポート「Ford's 2018 Trends Report」のなかで、9カ国の1万人を対象に行なった自動運転技術に関する調査結果を発表。これによれば、「将来の自動運転車に希望を感じているか」という質問に同意した回答者の割合は、中国が83%ともっとも多く、以下インドが81%、ブラジルが75%と続いていたという。なお、アメリカでは50%であった。

原文:The Chinese are much more positive about autonomous vehicles than Americans

サムスンが自動運転車開発で頼るシリコンバレーのスタートアップとは【Fortune】
サムスンは自動運転車のテストや開発、自動運転タクシーの商用利用などで、レノボオートという比較的小規模なシリコンバレーのベンチャーと協力しているという。レノボオートが開発しているOS「AWare」は、グーグルの「Android」やアマゾンの「AWS」のように様々なソフトウェアを媒介し、調和して動くことを可能にするものだ。

原文:Samsung Is Using This Silicon Valley Startup's Tech in Its Self-Driving Cars

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。