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日本以外のアジアで拡大するAIタレントプール ほか

AI News June 2nd week,2019

2019.06.12

Updated by Wataru Nakamura on June 12, 2019, 16:00 pm JST

ツイッター、フェイクニュース対策に英Fabula AIを買収【Engadget】
ツイッターは先ごろ、フェイクニュースを発見するための技術を開発する英AIスタートアップのFabula AIを買収。Fabula AIはオンラインでのデマを高い精度で発見する「Geometric Deep Learning」という特許取得技術を保有している。

原文:Twitter acquires AI startup to help it fight fake news

アップル、自動運転スタートアップのDrive.ai買収を検討か【Tech Crunch】
アップルが、シリコンバレーの自動運転スタートアップであるDrive.aiの買収を検討しているとする情報筋の話をThe Informationが報道。同媒体によれば、アップルの主な目的はDrive.aiのエンジニアを中心とした人材を自社に迎え入れることだという。Drive.aiは2016年にスタンフォードAIラボの卒業生らが創業したスタートアップで、今年初めには身売りを検討しているとする話も報じられていた。

原文:Apple reportedly exploring acqui-hire of self-driving startup Drive.ai

日本以外のアジアで拡大するAIタレントプール【Nikkei Asian Review】
カナダのスタートアップであるElement AIがAI分野の人材に関する年次レポートをリリース。同レポートによれば、世界中に2万2400人いるAI分野のトップ人材のうち、日本の人材は3.6%の805人にとどまったほか、海外で学んだAI人材の割合や女性の割合といった多様性の点でも台湾やシンガポールなどにリードされているという。

原文:Asia's AI talent pool broadens, except in Japan

AIドリブンな採用プラットフォームのAllyO、新たに4500万ドルを調達【Venture Beat】
AIを活用した人材採用ツールを開発するカリフォルニア州マウンテンビューのAllyOは現地時間6月5日、シリーズBラウンドで4500万ドルの調達を発表。AllyOのツールは、会話AIを利用して募集ポジションに適切な求職者を発見するほか、人材採用プロセスの自動化、採用担当者への実用的なインサイトの提供などに役立つという。

原文:AllyO raises $45 million for its AI-driven hiring platform

中国音声認識スタートアップのiFlytek、AI分野の投資に3億5000万ドルの調達を計画【technode】
時価総額およそ90億ドルで中国の音声認識市場を牽引する科大訊飛(iFlytek)が、AIスタートアップ投資のために3億〜3億5000万ドルの調達を目指しているという。科大訊飛については、トランプ政権が米国の重要技術の調達を規制する「エンティティリスト」に掲載することを検討しているという話をBloombergが報じていた。

原文:Briefing: iFlytek raising $350 million to invest in startups fearing US ban

ヒューマン・ライツ・ウォッチ「新疆ウイグル自治区の監視アプリはAIユニコーンのMegviiとは無関係」【South China Morning Post】
米人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチは現地時間6月4日、新疆ウイグル自治区の当局が使用している大規模監視システムの1つ、「IJOP(Integrated Joint Operations Platform)」アプリに関する調査レポートをリリース。このアプリについて、「AI顔認証スタートアップのメグヴィー(Megvii)のものとは無関係とみられる」とする調査結果を出している。メグヴィーをめぐっては、米国政府が人権侵害の懸念から同社を含む中国の監視システム企業のエンティティ・リスト掲載を検討しているとする話が報じられていた。

原文:AI unicorn Megvii not behind app used for surveillance in Xinjiang, says human rights group

中国Megvii、米中貿易戦争長期化でIPO計画を見直し【technode】
アリババが支援する中国AI顔認証スタートアップのメグヴィー(Megvii)が、年内に香港で計画していたIPOを再考するという情報筋の話をFinantial Timesが報じている。メグヴィーはIPOを通じて最大10億ドルの資金調達を目指していた。

原文:Briefing: Megvii is reconsidering its IPO timing as trade war extends

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。