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新・和室学―世界で日本にしかない空間文化 第4回

和室はラッピング空間だった
新・和室学 世界で日本にしかない空間文化 第4回

2022.03.09

Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2022, 11:45 am JST

新・和室学のシリーズ第4回は、東海大学教授・小沢朝江さんをお招きいたします。小沢朝江さんは、近世を中心とする和室の代表的な研究者で、テレビの教養番組でも、有名な和室の解説をされています。その小沢さんのユニークな説が「和室はラッピング空間だ」というもの。何にも包まれていなかった平安時代の寝殿造から、鎌倉時代以降の和室の原形の成立、天井や建具等で包まれた書院造の和室への変化、そして身分に応じた設え等の発達を見た江戸時代の和室。この流れの中で、中身が同じ和室を包む表面=ラッピングが多様化し、結果として原理的にシンプルな和室が実に多様な意匠を見せるようになった。この小沢説を、ご本人によって具体的にわかりやすく解説して頂く。今から楽しみです。今回は以下のように進みます。

1. 寝殿造の住空間

平安時代の恋は「垣間見」からはじまる。垣間見とは、ものの隙間から密かに見ること。「見られる女」と「見る男」が定番。なぜ易々と「垣間見」が成立するのか? そこには寝殿造の空間構成に理由がある。

2. 寝殿造から書院造へ ―「包まれた空間」の成立

日本の住宅は建具の開放や取り外しによる「開放性」が特徴。それは、ひとつひとつの部屋が建具を閉めることで完結する「包まれた空間」ともなる。しかし、公私の分離により、住宅内での不測の出会いは消滅。近世には、文学における恋の舞台が、行楽や社寺参詣、遊里など住宅以外へ。

3. 障壁画の誕生 ―「包む絵画」による空間表現

障壁画は平安時代から存在。「障子絵」と呼ばれ、絵に囲まれて暮らすことは人々の喜びだった。その後、建具で分節された空間の成立により、連続した大画面が誕生。輪のように循環する、3次元の絵画へ。立体に描くからこそ、人の視線や行為、空間の方向性を操る工夫が生じる。

※お申込みいただいた方が当日お時間に都合がつかなくなった場合には、動画アーカイブでオンデマンド視聴を設定後1週間提供します。

開催スケジュール等

●日 程:2022年4月22日(金曜)19:00~21:00(予定)
●会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。
お申し込みはこちら http://ptix.at/8QRKdu
お申込みいただいた方には、前日までに参加URLをメールにてお送りします。
●参加料:¥1500(税込)
※チケットの購入期限は当日4月22日の18:00までとさせていただきます。
●主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)

メインコメンテーター

松村秀一松村秀一
1957年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。現在、東京大学大学院工学系研究科特任教授。著書に“Open Architecture for the People”Routledge、2019年、『空き家を活かす』朝日新聞出版、2018年、『ひらかれる建築-「民主化」の作法』筑摩書房、2016年、『建築再生学』市ヶ谷出版社、2016年、『建築-新しい仕事のかたち 箱の産業から場の産業へ』彰国社、2013年、『箱の産業』彰国社、2013年、『団地再生』彰国社、2001年、『「住宅」という考え方-20世紀的住宅の系譜-』東京大学出版会、1999年、『「住宅ができる世界」のしくみ』彰国社、1998年など。

ゲストコメンテーター

小沢朝江小沢朝江
1986年、東京理科大学工学部建築学科卒業、1988年、神奈川大学大学院修士課程修了。現在、東海大学工学部建築学科教授。専門は日本建築史・日本住宅史。博士(工学)。著書に『日本住居史』(共著、吉川弘文館)、『明治の皇室建築―国家が求めた〈和風〉像』(吉川弘文館)、『住まいの生命力―清水組住宅の100年』(共著、柏書房)、『和室学―世界で日本にしかない空間』(共著、平凡社)など。

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