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清水建設、工事の安全管理にローカル5Gによる超高精細映像伝送を活用

2022.06.08

Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2022, 00:34 am JST

清水建設は2022年6月3日、ローカル5Gを使って工事現場を監視するシステムを試験導入し、安全管理に活用した場合の有用性を確認したと発表した。この取り組みは、総務省が公募した「令和3年度 課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」の一環として実施したもの。清水建設、西日本高速道路、シャープの3社が共同で実証試験を実施した。

ローカル5Gは、企業や自治体が所有する建物や敷地内で独自に構築する無線ネットワークである。「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」という5G通信の特徴を生かして、工場やプラント、工事現場における機械の制御や、高精細映像を利用した街の見守り、施設の管理などへの利用が期待されている。

今回は、施工エリアの広い土木現場における安全管理の高度化を目的に、新名神高速道路の梶原トンネル工事にローカル5Gを導入。供用中の高速道路上空に仮設桟橋を夜間に架設する高難度の作業エリアを対象に、8Kカメラの超高精細映像を伝送してリアルタイムで人や建設機械のマーキング処理を実行し、現場の安全管理に活用できるかを検証した。

具体的には、作業エリア全体を撮影した超高精細な8Kストリーミング映像を、ローカル5Gを介してクラウドへアップロードする。それらの映像をAI解析し、人や建機のマーキング処理を自動抽出して、注視すべき作業領域へ管理者の目をスムーズに誘導する。マーキング処理したライブ映像の任意の箇所を高精細な映像のまま配信し、拡大表示する機能も備えている。パソコンやタブレット端末、スマートフォンからWebブラウザ経由でライブ映像を視聴できるため、遠隔地からでも現場状況を詳細に把握することが可能だ。

実証期間終了後に工事関係者へ実施したアンケート調査では、91%が視認性が低下する夜間の作業環境下でも作業領域の認識が容易になると回答し、任意の指定箇所の拡大表示機能に関しても利用者の96%が有効であると回答した。本システムの継続利用を希望する利用者は88%に達し、システムの有効性を確認することができた。

[リリース]
ローカル5G環境で超高精細映像転送システムを実証

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