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50年前のソ連・モスクワを振り返る 東側陣営のベールをめくる

2023.02.10

Updated by WirelessWire News編集部 on February 10, 2023, 06:49 am JST

兵庫県が実施したソ連・西欧諸国の研修旅行

2022年1月1日、私は数年ぶりに祖父母の家を訪ねた。ちょうど家の大整理中だったらしく、約10年前に亡くなった祖父の遺品が次々と見つかった。その中で発見されたのが1972(昭和47)年に兵庫県が実施したソ連・西欧諸国の研修旅行の旅行記であった。

この旅行の正式名称は「第2回兵庫県自治体職員等研修」といい、兵庫県職員、神戸市他9市の職員、警察官、国保診療所医師、青年技術者および熊本県職員が参加し、総数は80人にも及んだ。

祖父は兵庫県の公務員として働き、当時はちょうど50歳。まさしく働き盛りの頃だ。話は脱線するが、旅行から50年、祖父の生誕100年にあたる2022年に旅行記が発見されたのは、単なる偶然ではないだろう。

旅行記は1972年10月13日から始まり、同年11月3日で終わっている。約3週間の旅路となり、訪れた国はソ連、デンマーク、イギリス、フランス、オランダ、西ドイツ、スイス、イタリアだ。当時、海外旅行が一般的ではなかっただけに、祖父の文章からは日本との違いが驚きを持って生き生きと書かれている。現在となっては単なる旅行記というよりも、価値の高い歴史的資料といっても過言ではない。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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