ドイツ内務省が、国内の5G網から中国のファーウェイおよびZTEの通信機器を排除することを検討している。現地の複数のメディアやReutersが情報筋の話として報じた。これらの報道によれば、同政府が検討している計画は「2026年までに5Gコアネットワークの主要コンポーネントからファーウェイおよびZTEの機器を排除する」というもの。

また、無線アクセスネットワーク（RAN）における中国製技術の使用制限も検討されており、ドイツの大手通信事業者3社は、2026年10月までにRANおよびトランスポートネットワークに使用されるファーウェイおよびZTE製品の割合を全体の25％以下に削減するよう求められる可能性があるという。

ドイツ政府はこれまで、中国製通信機器に対して「ケース・バイ・ケース」のアプローチで対応してきており、今年初めにはZTE製の最新5G機器の使用も承認していた。

一方、現地の大手通信事業者は、新たな計画に反対している。ドイツテレコムは、排除までの期限を「非現実的」と指摘したほか、テレフォニカ・ドイツは法的措置を取り、損害賠償を請求する可能性に言及している。

また、中国政府もこの動きに反発しており、ベルリンの中国大使館はReuters向けの電子メールの中で「ドイツが中国製品に対し、安全保障上の脅威となることを証明することなく、この方向に進むことを決定した場合、黙っているつもりはない」とコメントしている。

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