スペイン通信大手のオレンジ・スペインとスウェーデンのエリクソンは、スペイン国内のB2B企業向けに独自のローカル5G網を提供することで提携した。このような提携はスペイン国内では初の試みで、物流業や運輸業、製造業などがターゲットとなる。

新たなローカル無線網には、オレンジの5G SA（スタンドアロン）網をサポートするエリクソンのデュアルモード5Gコアを活用する。また、顧客企業の施設には、エリクソンの「ローカルパケットゲートウェイ」などの専用ネットワーク機器を配備。リアルタイム性の高い工程の自動化や生産性の向上、作業員の安全強化、セキュリティや信頼性、カスタマイズ性、コスト効率の向上といったメリットが見込まれる。

オレンジ・スペインのSala CTOは「B2B企業向けに各社のニーズに合わせた専用ネットワークを提供することで、ビジネスが新たなチャンスを掴み、各業界における競争力を獲得できるよう手助けする」とコメントしている。

オレンジ・スペインは2023年第3四半期末時点で、スペイン38都市で5G SA網を展開しており、マドリードやバルセロナ、ビルバオ、バレンシア、セビージャなど初期から展開する都市でのカバレッジは80％近くに達しているという。

また、5G網全体（ノンスタンドアロンも含む）では、2023年9月末時点で人口カバー率83.2％に達しており、スペイン全土の2,436の市町村で5Gサービスを提供している。

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