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AIの強みは「間違えられる」ことにある

2024.01.09

Updated by WirelessWire News編集部 on January 9, 2024, 07:47 am JST

コンピュータはプログラミングされた通りに動くという常識が変わりつつある

そもそも、コンピュータというものはプログラム通りに動くのが当たり前、バグがあったら停止するのが当然で、いくら記号の羅列という共通性があるといっても、ちゃんと動いたり動かなかったりするゲノムをデジタル情報処理系になぞらえるのは、いくらなんでも牽強付会が過ぎる、と思われる向きもあるかもしれない。

しかし、現実のコンピュータの世界の方で、コンピュータはプログラミングされた通りに100%間違いなく動くべき、という肝心要の常識が実は変わりつつある。そう、いわゆるAIブームである。

世間ではAIという呼び方が人口に膾炙してはいるが、実際にいまAIだとして持て囃されているものは、現実には機械学習というAIのごく一分野に過ぎない代物である。AI=機械学習について詳述する紙面の余裕はないし、このAIブームを受けて解説本は巷に溢れているので屋上屋を架すようなことをするつもりはないが、本稿のテーマと関係する観点からごく簡単にAI=機械学習について触れておこう。

従来のプログラミングでは、人間がコンピュータが何をするかをきちっと決めていた。飲料自販機の例でいえば、お金が投入されたら、コインの種類を判別し、合計金額を表示、その金額で購入可能な商品の購入ボタンのランプを点灯。ボタンが押されたら、商品を送り出すと同時にお釣りの額を表示、お釣りを返して終了という具合である。

このような動作のコンピュータはノイマン型と呼ばれ、手順が決まっていて一つひとつが順番に実行され、一見どんなに複雑なように見えても、この手順を逸脱して動くことは決してない。我々が普段使っているスマホやコンピュータもいろいろなこと、例えば、文字を表示する、カーソルを動かす、音や映像を表示する、を同時にやっているように見えるが、それは単にとてつもない速度で順番にやっているため、人間には同時にやっているように感じられるだけのことだ。

だが、AI=機械学習の動作原理はこれとはまったく異なる。人間がAI=機械学習に指示するのは、漠然とした目標とデータだけだ。例えば、多数の顔写真とどの写真が誰のものかという情報を与え、「どの写真が誰のものか判断できるようになれ」と命令するだけ。するとAI=機械学習は写真を見て、どの写真が誰のものかを勝手に学習する。するとたちどころに誰の写真か判断できるようになる。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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