クウェート通信最大手のOoredoo Kuwaitは、同国の通信・情報技術規制庁（Communication & Information Technology Regulatory Authority：CITRA）との協力による5Gミリ波技術の実証実験が成功したことを明らかにした。

固定無線アクセス（FWA）を含む多様なユースケースに焦点を当てた今回のトライアルでは、ミリ波技術によって前例のない速度を達成し、同技術の利点が示されたという。

Ooredooは発表の中で「一連のトライアルは、先進的な5.5Gネットワークの堅牢なインフラをシームレスに補完し、リアルタイムの作業環境で画期的速度でのデータ転送を促進するもの」とし、「当社の新技術は遅延が極めて少なく、オンラインゲームやビデオ会議、VRなどのアプリケーションでスムーズで応答性の高いパフォーマンスを実現する」と言及している。

また、「この技術の大容量通信は複数のデバイスでの同時接続を可能にし、今後の超低遅延接続（uRLLC）や大規模マシン型通信（mMTC）などのユースケースに道を開く」と強調した。

なお、同社は近々、「港湾自動化」と「スタジアム接続」の2分野で5Gミリ波を活用したテストを実施する見込み。このうち、港湾自動化については、自律走行車、ドローン、制御システム間のリアルタイム通信を促進し、港湾業務の効率およびセキュリティの向上を目指す。また、スタジアム接続については、拡張現実（AR）による没入型ファン体験や超高精細ライブ放送の提供に5Gミリ波を活用する。

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