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気がついたら「変な買い物」をしていない? スマホに潜む意外なリスク
2024.04.09
Updated by WirelessWire News編集部 on April 9, 2024, 06:18 am JST
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2024.04.09
Updated by WirelessWire News編集部 on April 9, 2024, 06:18 am JST
30分待たされる実験にいくら支払ってほしい?
みなさま、この記事をどんなデバイスでご覧でしょうか。多くの方はスマホから見ていらっしゃるのではないかと思います。
令和3年度の総務省 情報通信白書によると、2020年のインターネット利用率は83.4%で、スマートフォンによるインターネット利用率が68.3%、一方、PCによるインターネット利用率は50.4%とのことです。いまやスマホはインターネット利用の最大派閥でもあるのですね。
もちろん、スマホはインターネット利用以外にも使えます。なんならスマホさえあれば退屈せずに長い時間を過ごせますね。ワシントン州立大学のランドリアマーロ氏らは、30分間実験室でただ待たされる場合に、参加者が支払ってもらいたいと考える金額を調べました。
スマホごと持ち物を一時的にすべて取り上げられ、何もすることがない場合は17.91ドル(約2,500円)支払ってもらいたいと答えた参加者たちでしたが、一方、スマホを手元に残してもらえた場合には、11.18ドル(約1,500円)で良いと回答していました。スマホさえあれば、退屈な待ち時間でも許せるというわけです。
これは、スマホがない場合には高額をもらわないと割に合わない、と言い換えることもできるかもしれませんね。実際、17.91ドルというのは、参加者の時給の2.7倍だったそうです。スマホ禁止はちょっとした拷問に近いのでしょうか。カリフォルニア州立大学のチーバー氏らは、スマホを取り上げられた実験参加者の反応を次のように報告しています。
普段からヘビーにスマホを使っている参加者は、スマホを取り上げられると、時間が経つにつれどんどんと不安を膨らませていきました。一方、普段あまりスマホを使っていない参加者では、不安の程度に変化はありませんでした。
この研究では、スマホのヘビーユーザーは、たとえ近くにスマホがある状況でも、スマホの電源が切れていて、自分の視界に入らない状態にされると、スマホを取り上げられたときと同様に、どんどんと不安を膨ませていったことが示されています。
※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の冒頭部分です(続きを読む)。
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