ソフトバンクモバイルは2014年4月18日、音声通話とパケット通信をパックにした新サービスとして4月21日に提供を始める予定だった「スマ放題」の提供開始時期を変更すると発表した。
スマ放題は、当初1月24日に発表。VoLTE時代を見据えた革新的な新定額サービスと銘打って、音声通話とパケット通信の一定の量の料金を含んだ3種類のパック料金を用意した。パックSには3分以内の通話が月間50回、パックMとパックLには5分以内の通話が月間1000回含まれ、「実質的なかけ放題を実現」できるとしていた。
4月1日には、サービス名称を「スマ放題」と発表した。同時に、「発表後にお客さまからいただいたさまざまなご意見を踏まえ、内容を改定すること」とし、定額内で利用できる通話時間をパックSでは5分以内、パックMとパックLでは10分以内に延長するなどの修正を加えた(関連記事:ソフトバンク、"新定額サービス"に通話時間を伸ばすなどの改定を加え、「スマ放題」として4月21日に開始)。
しかし、NTTドコモが4月10日に新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を発表したことで雲行きが変わった(関連記事:ドコモ、音声定額とパケットシェアを軸にした新料金体系を発表)。ドコモの新料金プランは、国内の通話は基本料金内で本当に「かけ放題」にできるため、ソフトバンクの「実質的なかけ放題」といううたい文句と料金体系が競争力を失っていた。ソフトバンクでは「競争環境の変化に鑑み、提供開始時期を変更」し、「詳細は決まり次第お知らせ」するとしている。
【報道発表資料】
・「スマ放題」提供開始時期の変更について
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