アマゾン（Amazon）は米国時間4日、バーコードスキャナーやマイクを搭載するショッピング用端末「Amazon Dash」を発表。同端末は、同社が米国の一部で展開する「AmazonFresh」サービスのユーザー向けに試験的に配布されるという。

[Amazon Dash - Shopping made simple]

「Amazon Dash」は、Wi-Fi経由でコンピューターやスマートフォンと連携する15センチほどのスティック状端末で、バーコードスキャナーで食品や家庭用品のバーコードを読み取ったり、内蔵マイクに商品名を話しかけることで、簡単に必要なものを注文リストに加えることができるという。

「AmazonFresh」はアマゾンが現在サンフランシスコ、シアトル、ロスアンゼルスの3箇所で展開している生鮮食品や家庭用品の翌日配送サービス。アマゾンでは2014年中に同サービスの提供地域を、米国内を中心に20都市まで拡げる予定だという。

アマゾンのウェブサイトによれば、同社は現在「AmazonFresh」ユーザーの中から「Amazon Dash」のテスターを募集しており、これに選ばれた一部ユーザーに試験的に無料提供されるという。

この話題に触れたThe Vergeでは、「Amazon Dash」について、2012年にクラウドファンディングサイトのKickstarterに登場した「Hiku」というスキャン端末によく似たものと指摘。ただし、Hikuは資金集めが目標額に到達せず、生産は見送られていたと付け加えている。

【参照情報】
・Amazon launches Amazon Dash for delivery of groceries, household items - Reuters
・Amazon announces Dash, a home barcode scanner and microphone - The Verge
・Amazon Teases Home Barcode Scanner for Ordering Groceries - WSJ