グーグルのメガネ型情報通信端末「Google Glass」（以下、Glass）が先週、英国でも発売になっていたが、英国内のほとんどの映画館では同端末の利用が禁止されることになるという。The Independentが29日付の記事で伝えている。

同記事によると、この決定は英国内にある映画館の約90%が加入する業界団体Cinema Exhibitors' Association（CEA）によるもの。この取り決めでは、映画が上映中かどうかに関わらず、ユーザーは映画館内でGlassを外すことを求められるという。また、使用制限は英国の映画館チェーンVueでも実施される予定で、同系列の映画館では照明が消える前にグラスを外すよう求められることになるという。

Glassのバッテリー駆動時間は動画撮影時で約45分とされているが、同端末を使った映画盗撮への懸念はなくなっておらず、米国でも最近Alamo Drafthouseという映画館チェーンで、ユーザーは映画本編前の予告編開始までにGlassを外すこととする新たなルールが設けられていたという。

なお、グーグル（Google）の広報担当者は、映画館内部でのGlassの取り扱いについて、携帯電話などと同じように取り扱い、Glassユーザーに映画開始前に電源を切るよう求めることを推奨している。また、こうした使用制限を設定する前に、関係者が実際にGlassを手にとって体験するのが理想的だとしているという。

【参照情報】
・Google Glass to be banned from all UK cinemas - Independent
・Google Glass will be banned from most UK movie theaters - The Verge
・UK movie theaters to Google Glass: No, thank you - CNET