マイクロソフト（Microsoft）が、同社のスマートフォンビジネスに関し、これまで使用してきた「Nokia」および「Windows Phone」のブランド名を廃止し、今後は「Microsoft Lumia」に一本化していくとする話が複数の媒体で報じられている。

The Vergeによると、マイクロソフトはこのブランド変更の一環として、Nokia.comへのアクセスを自社モバイルサイトに転送するための移行準備をすでに始めているという。またこのブランド変更が、まずはフランスから始まる予定であることや、そのなかでフェイスブック（Facebook）やツイッター（Twitter）などにあるアカウント名も変更が進められるなどとしている。

いっぽうRe/codeでは、ノキアのブランドが、マッピングおよびネットワークインフラビジネスを提供する企業のものとして存続することや、マイクロソフトとの買収契約に基づき、一定の期間を経過した後で、ノキアが新たに自社ブランドのモバイル端末を開発できることなども記している。

マイクロソフトは昨年9月に、ノキアのモバイル端末部門を約72億ドルで買収する計画を発表、今年4月にはこの買収作業が完了したことを明らかにしていた。なお、調査会社IDCが8月に発表していた今年第二四半期のスマートフォン出荷台数シェアでは、Android端末が約85％、iPhone（iOS端末）が約12％に対し、Windows Phoneは約2.5%となっていた。また同期のWindows Phone販売台数は前年比9.4％の減少だったという。

訂正情報：
当初誤って「Windows Lumia」となっていた見出し内の表記を「Microsoft Lumia」に訂正しました。

【参照情報】
・Microsoft Lumia will replace the Nokia brand - The Verge
・Of Course Microsoft Is Rebranding Its Nokia Phones - Re/code
・Microsoft Closes Its $7.2 Billion Purchase Of Nokia - Business Insider
・Microsoft's Q4 2014 earnings show improved revenue, decreasing profits - The Verge