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JKT48、「Enjoy Jakarta大使」に就任:ジャカルタの魅力をアピール!

2014.10.17

Updated by Hitoshi Sato on October 17, 2014, 22:20 pm JST

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© JKT48 Project

インドネシア・ジャカルタを拠点に活動するAKB48の姉妹グループJKT48が2014年10月15日、ジャカルタの魅力を伝える「Enjoy Jakarta大使」に就任した。ジャカルタ特別州政府観光文化局から任命された。

日本で記者会見を行ったジャカルタ特別州政府観光文化局のCucu Ahmad Kurnia氏は、「ジャカルタには年間20万人以上の日本人が来るが、そのうち80%以上がビジネス客であるとのこと、今後は観光客の誘致に注力していきたい」と述べた。特にジャカルタはゴルフコースがたくさんあり、ゴルファーには魅力的であることをアピールしていた。ジャカルタのゴルフは楽しくてよい。暑いので早朝からプレーすることをお勧めする。

ジャカルタには観光のイメージはないかもしれないが、オランダ統治時代からの古都コタにある「カフェ・バタヴィア」でお茶を飲んだり、ベイシティのアンチョールで遊んだりと、隠れた魅力が色々とある。治安も悪くない。交通渋滞は酷いが、現在MRTの建設も進められており、観光客誘致に向けたインフラも整えている。

他にもショッピングモール、スパやエンターテイメント施設も充実している。ショッピングモールは86か所以上あり、周辺のシンガポール、クアラルンプール、バンコクよりも勝っているとCucu氏はコメントしていた。たしかに周辺諸国よりも物価が安いので買い物には良い。また食事も美味しく、日本人の口に合うものが多い。インドネシアの他の都市を訪問する人らがジャカルタに観光で立ち寄るようになることが期待される。

そのジャカルタの魅力を伝える「Enjoy Jakarta大使」に就任したJKT48は、日本人観光客の更なる増加を目指してこれから活動していく。AKB48からJKT48に移籍した仲川さんは「ジャカルタに住んで2年、本当に住みやすいところ。モールもたくさんあって、安心して住める。本当に大好き。最初は言葉が大変だなと思ったけど、4カ月でしゃべれるようになった。今ではいろんな言葉もしゃべれるようになって、メンバーともインドネシア語でケンカもできるようになりました。」と語った。仲川さんのインドネシア語力はすごい。テレビや劇場公演でも、インドネシア人のメンバーと同等にインドネシア語を話している。またその訛りのあるインドネシア語もインドネシア人には大人気である。現在インドネシアで最も有名な日本人の1人である。

また、仲川さんはインドネシア人メンバーには日本に来てメディア対応に困らないように「よろしくお願いします」や「おはようございます」といった日本語を教えているそうだ。またインドネシア人メンバーはムスリムもいて、宗教上豚肉が食べられないから「豚肉はないですか?」という日本語も喋れるとのこと。「JKT48のメンバーには日本では神社など日本らしいところを訪問してほしい」と仲川さんは語った。

また、仲川さんは「ジャカルタはご飯も美味しいし、観光地もたくさんあります。日本人が来て楽しい場所。JKT48の公演を見に来てほしい。みんなでジャカルタをアピールしたい」とジャカルタの街をアピールした。「JKT48として日本でコンサートをしたい。待っていてください。JKT48のオリジナル曲を秋元先生に書いてもらえるように、もっともっと頑張ります」とも語っていた。

インドネシアで国民的アイドルに成長したJKT48には、これからもジャカルタと日本の架け橋になって頂きたい。ジャカルタと日本の主要都市は週に46便のフライトが往復している。ジャカルタに観光に行ってみるのも面白いかもしれない。そしてその際は、「FX」にあるJKT48シアターで、JKT48の公演を楽しんでみてはいかがでしょうか。新しい発見が必ずあると思う。

▼左からジャカルタ特別州政府観光文化局のCucu Ahmad Kurnia氏、「ミスタージャカルタ」、JKT48のメンバー、「ミスジャカルタ」が2014年10月15日、東京の品川プリンスホテルで記者会見を行った。
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© JKT48 Project
▼日本の記者からの囲み会見にメンバーにインドネシア語で訳してから説明する仲川遥香さん。
左からアンデラ・ユウォノ(研究生)、シャニア・ジュニアナタ(チームJ)仲川遥香(チームJ)、アヤナ・シャハブ(チームJ)、ジェシカ・ファニア(チームJ)、タリア(チームKⅢ)
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© JKT48 Project
▼ジャカルタのゴルフ場。キャディは1人につき1人ついてくれる。キャディによっては丁寧に指導してくれるので初心者でも楽しめる(但し、多くのキャディは英語ができない)。クラブの貸し出しをしてくれるところも多い。デポック地区であれば平日は1日5,000円くらいからでプレーできる(それでもインドネシア人にとっては高い)。郊外のゴルフコースは自然の地形をそのまま活用したコースを楽しめる。デポック地区でゴルフをすると帰りは交通渋滞に巻き込まれる可能性が高い。暑いので体調管理にはくれぐれも気を付けて、こまめに水分をとると良い。スコール(雷雨)にも気を付けて。
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▼コタ地区にある「カフェ・バタヴィア」の2階席から望むファタヒラ広場。多くの露天商、大道芸人、貸自転車などが出て賑わっている。「カフェ・バタヴィア」は世界中からの著名人が多数訪問している。昼は予約なしでも座席が空いていれば入れる。
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【参照情報】
JKT48
Enjoy Jakarta

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。